「にいがた起業家道場in十日町 起業の技を盗もう!」が開催

ビジネスコンテスト「トオコン」の受賞者がプレゼン

第二部のプレゼンテーション

若手起業家や起業予備軍を対象にしたイベント「にいがた起業家道場in十日町 起業の技を盗もう!」が16日、十日町市の道の駅クロステンで開催された。主催は新潟県、後援は十日町市で、新潟ベンチャーキャピタル(株)が運営した。

第一部では、家事代行サービスなどを手がける(株)ベアーズの高橋ゆき取締役副社長が講演した。高橋氏は、香港で体験したメイドサービスを新しく日本に創り、産業とするため、夫と共に自宅兼オフィスの小さな清掃業を始めたという。 そして現在では、家政婦やベビーシッターのサービス、料理代行なども手がけ、従業員数385名、登録スタッフ5200名規模に成長している。また2015年には世界初の家事大学を設立した。(一社)全国家事代行サービス協会副会長、(一社)東京ニュービジネス協議会理事などを務めるほか、十日町市のビジネスコンテストである「トオコン2015」本選会審査員を務めたこともある。

第二部では、(株)たまきやの山岸裕一代表取締役(トオコン2016最優秀賞、創業部門賞)と、妻有ビール(株)の高木千歩代表取締役(トオコン2016第二創業部門賞、女性起業家賞)が10分間ずつプレゼンテーションをした後、(株)ベアーズの髙橋氏、日本駐車場開発(株)の小海信哉社長室長(十日町市出身)、Motti & Benton Food Consulting(株)の坂口もとこ代表取締役(新潟市出身)を交えてパネルディスカッションを行った。

たまきやの山岸氏は、「松之山温泉 酒の宿 玉城屋」の4代目。リクルートなどを経て、2016年7月、15年ぶりに松之山温泉にUターン。2014年ごろは経営難だったという家業の宿を、「食と日本酒への特化」「オウンドメディアの活用」「最低限の改修」などにより再生した。具体的には、夕食のフレンチを、ソムリエでもある自身が選んだ日本酒ともに、2時間以上の時間をかけて、ゆっくりと楽しんでもらう宿に生まれ変わらせた。これにより、富裕層を新規顧客として開拓することに成功し、客単価を3万円以上に高めたという。「和食、部屋食を望む方や、お酒を飲まない方などから問い合わせがあった場合は、近くの旅館を紹介するなど地域との共存も図っています」(山岸氏)。また今年7月には、泊まれるレストラン「醸す森」をオープンしている。

今後については、「世界利き酒師コンクール」世界一、「旅館甲子園」全国一位を狙っているほか、「働きやすい旅館」全国一位を目標にしているという。また、(株)にいがた酒ツーリズム、教育機関となるSAKEマリアージュ協会の設立計画や、体験蔵の開設構想があるそうだ。

一方、妻有ビールの髙木氏は、2011年に、地域おこし協力隊として、両親の出身地である十日町市に移住してきた。2014年4月には、仲間4名で、クラフトビールも提供する地産地消型のビアレストランを開業。さらに昨年1月には、東京の会社員時代の先輩からの出資金や、融資、クラウドファンディングで集めた資金を元手に、十日町市初のクラフトビール醸造所を開設。現在、「十日町そばエール」「めでたしゴールデンエール」「豪雪ペールエール」を販売している。また若手農家の協力のもと、ポップ栽培にも挑戦中という。

(株)たまきやの山岸裕一代表取締役

妻有ビール(株)の高木千歩代表取締役

パネルディスカッション

会場内