株式会社コロナが2021年3月期第3四半期決算を発表、売上増も投資有価証券評価損計上などで減収

株式会社コロナ本社(2020年7月撮影)

株式会社コロナは2日、2021年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

売上高は680億9,700万円(前年同四半期比2.1%増)となった。利益面については、在庫調整に伴う操業度の低下や、株価下落による投資有価証券評価損の計上などが影響し、営業利益は20億6,900万円(前年同四半期比△9.2%)、経常利益は23億4,500万円(前年同四半期比△6.8%)、親会社株主に帰属する純利益は13億9,100万円(前年同四半期比△22.4%)となりました。

第3四半期連結累計期間中(2020年4月から12月)、住宅関連機器業界においては、一部住宅設備機器の供給に遅れが出たほか、新設住宅着工戸数や新規受注が減少するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響がみられた。

このような状況下、同社グループは第8次中期経営計画のもと、「コロナブランドの拡大と進化」を推進キーワードに、基本戦略「既存販売チャネルでの事業領域拡大」「空調メーカーとしてのポジション構築」「持続的成長のための機能・基盤強化」に基づいた事業戦略・機能戦略の取り組みを進めた。

これらの取り組みにより、製品の種類別売上高の概況は、以下のとおりとなった。

 

暖房機器

暖房機器の売上高は、236億4,100万円(前年同四半期比2.2%増)となった。

新製品である寒冷地向け石油暖房機「FIRNEO(フィルネオ)」、石油ファンヒーターや遠赤外線電気暖房機などの提案活動を行い、販売も好調に推移した。また、12月中旬からの寒波到来も販売の後押しとなった。

フィルネオ

 

空調・家電機器

空調・家電機器の売上高は、175億8,000万円(前年同四半期比8.3%増)となった。

ルームエアコンは初夏の気温上昇や新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う在宅時間の増加などもあり、販売が順調に推移した。ウインドタイプも好調に推移した。

除湿機は部屋干し需要の増加などもあって前年同四半期を上回った。

 

住宅設備機器

住宅設備機器の売上高は、227億4,100万円(前年同四半期比△0.6%)となった。

主力商品であるエコキュートは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及や買い替え需要が拡大する中、業界トップクラスの省エネ性能である最上位機種を軸に販売活動を進めたことで順調に推移した。

また、空気清浄・除菌などの機能を備えた多機能加湿装置「ナノフィール」などのアクアエア商品も好調に推移した。

一方、昨年は消費増税前の駆け込み需要が発生したほか、今年は新型コロナウイルス感染症の影響から展示商談会などのイベント中止が相次ぎ、給湯システムなどの販売活動が停滞したことも影響し、住宅設備機器全体は前年同四半期を下回った。

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