糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)が日本システム技術(東京都)とメディカルビッグデータを用いた共同研究を開始

糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)は

糸魚川総合病院(新潟県糸魚川市)は18日、情報・通信業の日本システム技術株式会社(東京都)とメディカルビッグデータを用いた頭痛と医薬品の関係性に関する共同研究を開始したと発表した。

頭痛は日本人の4人に1人が保有していると言われ、長期間にわたって医療費が伴う疾病となっている。その中でも片頭痛は日本人全体での有病率は8.4%とされており、多くの人が悩まされている現状がある。一方で、近年では片頭痛の特効薬となる急性期治療薬や予防治療薬の開発も進んでいるが、鎮痛薬などの急性期治療薬の過剰摂取による薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の発生などにおいて問題視されるケースもあるという。

この状況に際して、同社は糸魚川総合病院の勝木将人脳神経外科医長の協力のもと、同社メディカルビッグデータを活用した、「片頭痛と、片頭痛医薬品および薬物乱用頭痛の関連性」に関する共同研究を開始した。

同社が保有する匿名化された約800万人のレセプトデータをソースとしたメディカルビッグデータから、頭痛および片頭痛患者に処方された医薬品データや診療行為を抽出。なお、本共同研究に使用するデータは、利用に関してデータ提供元保険者から許諾を得ている。あわせて、患者の保有疾病情報から頭痛の進行度合いを解析し、処方医薬品と頭痛悪化における関係性について追究する。その結果をもとに、片頭痛医薬品の過剰利用がもたらす影響について、また一方で適切な医薬品利用を経た場合の結果について、関連性を分析するというもの。

以上の結果は医療従事者に対する情報提供を検討しており、さらに各種保険者向け事業への導入を進めていく。今後、製薬企業も同研究への参画を検討しており、次年度には学会発表および研究論文発表を予定しているという。

共同研究者の勝木将人脳神経外科医長は、2016年東北大医学部卒業 、2021年糸魚川総合病院脳神経外科医長。日本頭痛学会、日本脳神経外科学会、日本メディカル AI学会などに所属。脳卒中や頭痛診療の傍ら、日本の経済復興・医療過疎地域に関する問題を解決するため、公衆衛生活動や医療 AI の研究に尽力している。

勝木将人脳神経外科医長

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