トキ 来年度から佐渡以外でも保護増殖進める方針 2021年2月16日【(株)佐渡テレビジョン】


きのう16日、オンラインで開催された第19回トキ野生復帰検討会で次期ロードマップが承認され、2025年までに佐渡以外でもトキの保護増殖を進める取り組みを積極的に行っていくことが明らかになりました。

この検討会は、トキの飼育繁殖や野生下のトキの保護増殖について専門家に意見を問うもので、今回は前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症に配慮しオンラインで開催されました。

議題の中心となったのは、今年度で終了するトキ野生復帰ロードマップ2020の評価と、次期ロードマップについてです。

環境省ではトキ野生復帰の2020年までの行程表として「トキ野生復帰ロードマップ」を2015年に策定し、2020年ころに、佐渡島内に220羽のトキを定着させることを掲げています。

この目標は2018年6月に達成し、現在、佐渡島内には442羽が生息しているとされています。

また、2019年には、環境省のレッドリストが野生絶滅から絶滅危惧1A類にランク変更されたことなどが、環境省より報告され、トキが生息できる地域社会が形成されてきた点など委員より評価されました。

一方、環境省はこれまでに野生下に放鳥した個体が2018年の171羽をピークに減少が続いているほか、野生下生れの個体の増加の勢いも鈍化がみられると報告しました。

この原因について、環境省では、猛禽類の襲撃の増加や、積雪などで餌をとる量が不足し、冬期に衰弱死する個体が2018年から顕著に増加したことをあげ、引き続き、生存率や個体数の増加を注視していくとしました。

続いて、前回に引き続き、協議されてきた次期ロードマップ、トキ野生復帰ロードマップ2025の原案について議論されました。

次期ロードマップでは、トキが過密にならず遺伝的多様性を維持しながら存続するといった中長期目標のほかに、最終的な目標として、国内の成熟個体数が1000羽以上となることや国内の複数の地域で群れを形成するといった長期目線での目標が新たに盛り込まれています。

委員からは、佐渡と本州に複数の群れを形成する取り組みについて、もう少し明らかにし、積極的に働きかけるべきとの意見が出ました。

この意見に対し、環境省は、本州での群れの形成に向け明らかにするとしたほか、トキが生息していける環境整備が可能な地域においては、取り組みを後押しする為、佐渡での取り組みの情報を提供していくとしました。

また、トキの受け入れに向けた生息環境や社会環境の整備への理解を広げる為、本州においてもトキ野生復帰の関する情報を積極的に発信することを、ロードマップに記載するとしました。

協議の結果、トキ野生復帰ロードマップ2025は承認されました。

検討会ではそのほかにも、ロードマップの上位計画である、トキ保護増殖事業計画について、現在の状況を盛り込んだ改訂案が示されました。

なお、トキ保護増殖事業計画の改訂版については、今年の6月ごろの公表をめざしていて、改訂版の公表に合わせて、新たなロードマップの運用も始まるということです。



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