【妻有新聞】100年続くビール蔵に、醸造倍に 妻有ビール・高木千歩さん

「100年続くビール蔵に」とCF挑戦中の妻有ビール・高木代表

両親が十日町市出身の縁があり、地域おこし協力隊赴任後、市内で地産地消型ビアレストランを開業。各地のクラフトビールを提供するなか、『十日町のはないのか』という声も多く、市内初のクラフトビール醸造所を構想。2017年会社設立、翌年から提供を開始。新たな地域おこし活動として注目を集め、4年前の2019年に内閣府男女共同参画局の女性のチャレンジ賞を獲得するなど関心を呼んでいる。

ただ新型コロナの影響で、酒類提供が減少。いっきに状況が厳しくなった。だがコロナ禍のなか家で飲める瓶ビールの販売を開始。ラベルデザインは市内で生産している実際の着物柄を使用している。「新型コロナで緊急事態宣言が出た後は本当に厳しかった。でも何か手をということで予定していた瓶ビール化を前倒しました。瓶で手に取りやすくなり、妻有ビールを楽しむ方が増え知名度が少し上がったと思います」。国際審査会への出品も3年前に始め、インターナショナルビアカップで複数回入賞するなど着実に実績アップを図って来た。

現在2,500リットル醸造できるタンクがフル稼働するようになり、さらなる挑戦のために醸造ルーム拡張を検討、倍増の5,000リットル化を行うのを決意。「ありがたいことに定番商品を市内の宿泊施設などが定期的に購入してくれるようになっており、季節ごとに新しいビールを出すのがクラフトのスタイルですが、醸造タンクが足りない状況が出てきました。タンクを拡張すれば、企業とコラボしたオリジナルビールをもっと作れると思っています。設備増強で、この地域にさらに貢献できる企業になりたい」と意欲を話す。

目標にするのは、創業明治27年(1894)で120年を超える松乃井酒造場のようなビール蔵元となること。「地元の方がみんな知っていて飲んでいる松乃井さん。市民に愛され、多く消費されています。妻有ビールもそんな風に地域に残り、貢献できる会社をめざしています。今はまだ100年続くためのステップの途中。チャレンジを続けたい」と話す。

支援はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で募集中。期限は今月15日まで。

妻有新聞 2023(令和5)年2月4日号】

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