暑中見舞い

ベトナム向けに新潟産木材の輸出を始めた株式会社TSUBASA(新潟市中央区)


ファム ロック タイン代表取締役(右)と内田博取締役副社長

昨年12月にベトナム向けに新潟産木材の輸出を始めた株式会社TSUBASA(新潟市中央区)がベトナムに建設を進めていた製材工場と木材倉庫が今週に入り完成した。今後、新潟をはじめとする日本産の杉や檜を、経済成長で木材需要が増加しているベトナムに輸出するとともに、その一部を製材工場で加工し、ウッドショック(日本国内の木材不足とそれに伴う木材価格の高騰)が深刻化している日本に逆輸入する。

同社は、ベトナム・ホーチミン市出身のファム ロック タイン代表取締役(24歳)が2019年に設立した。タイン氏は6年前に来日し大阪の日本語学校を通った後、新潟の専門学校で学び、一度、神戸市の自動車会社に就職したが、再び新潟に戻り起業した。「もともと日本とベトナムの架け橋になり、両国の発展に貢献できるビジネスをするため起業したいと考えていた」とタイン氏は話す。

そうした中で着目したのが、日本の林業。日本では森林の荒廃が進む一方、ベトナムでは経済成長とともに、しっかりした住宅用木材の需要が増加している。そこで日本の木材をベトナムに輸出することにした。

昨年12月に第1回目の輸出を、今年2月には2回目の輸出を行ない、それぞれ40フィートコンテナ1個分(約23トン)の阿賀町産杉・ケヤキを新潟東港からベトナムへと輸出した。

阿賀町産の木材を積んだコンテナ

 

さらに新潟県産の杉やヒノキ、長野県産のヒノキを6月中旬に新潟東港から輸出を輸出する予定という。今後は福島県をはじめ東北の木材も輸出していく方針で、「来年中には毎月10コンテナ以上を輸出できるようにしていきたい」とタイン氏は話す。その目標を実現するためにも現在、新潟東港周辺に木材をストックできる土地を探しているそうだ。

なお内田博取締役副社長によると、「日本の木材をベトナムに輸出している企業は数えるほどしかない」そうだ。また、最近は日本国内と同様、新潟県内でもベトナム人の留学生は大幅に増えたものの、県内で起業したベトナム出身者も数えるほどしかいないと見られる。

一方、木材のみならず、富裕層向けに新潟産のコメや清酒をベトナムに輸出する計画も進めている。現在、新潟県内の蔵元と話を進める一方で、ベトナム国内での(百貨店や日本食レストランなどの)販路開拓も進めている。

このほか、チャイナプラスワン(海外生産拠点をリスク回避の観点から中国以外にも設置する動き)で注目の集まるベトナムへの進出手続き支援事業も本格化させている。具体的には、このほど日本の大手商業施設の進出支援をサポートしたベトナム人マネージャーと連携し、社会主義国家で独特の商慣習がある同国への進出手続き支援に本格的に乗り出した。

◎株式会社TSUBASA

設立 令和元年12月
代表 ファム ロック タイン
電話 080—2261—0908
FAX: 025—278—887
https://tsubasa-hrcorp.com/

ベトナム国内向けのパンフレットも作成した



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