【新施設】「弥彦の丘サテライトオフィス」(新潟県弥彦村)がオープン 県内外11社が入居、コワーキングスペースとしての利用も<再掲載>

開館式の様子

直近の記事をピックアップし、日曜日に再掲載します(編集部)。

初掲載:2024年5月1日


新潟県弥彦村が4月26日、弥彦総合文化会館の一角に「弥彦の丘サテライトオフィス」をオープンした。現在、同村やその近隣で運行する自動運転バスの管理を担うBOLDLY株式会社(東京都港区)など、県内外の11社が入居。また、コワーキングスペースや観光客の休憩所など、幅広い利用も期待される。

「弥彦の丘サテライトオフィス」は、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、10年近く供用を停止していた弥彦総合文化会館の楽屋や練習場だった箇所を改装してできた施設。2階は各入居企業のオフィス、1階には主に一般利用者向けのスペースとなっている。

弥彦村の本間芳之村長

デモンストレーションでサテライトオフィス入居企業の電動バイクに乗る本間村長。後ろには村内を走る自動運転バスも

開所時点での入居企業は、弥彦村の自動運転バスの運行に携わるBOLDLYや株式会社セネック(茨城県境町)、電動バイクのglafit株式会社(和歌山県和歌山市)など県外6社、弥彦村のキャラクター「ミコぴょん」のデザインに関わった株式会社ヨネヤマDF(新潟市西区)など県内5社の、計11社。

県外企業と県内企業、あるいは地元団体や村民とのマッチングを促し、地域の課題解決を目指す。また、今後はBOLDLYが自動運転の監視センターを同所に置く予定で、そのスタッフの現地採用を検討するなど、村内の雇用創出にも繋げる。

弥彦村の本間芳之村長は開館式の挨拶で「県内外の企業を呼び、村が抱える課題の解消に向けて、地元企業や団体との共同の場として積極的に活用していきたい。地方創生の取り組みをこのオフィスを中心に推進していく」と話した。

2階のオフィスの様子

1階の様子(写真提供:弥彦村)

一般利用者によるコワーキングスペースとしての都度利用も可能。1階の利用料は、1時間300円、4時間で1,000円。1席の月間利用料は1万円。現地で利用時に支払うほか、JR燕三条駅を経由しての来村が多いことからJR東日本のサービス「STATION WORK」からも予約可能にした。詳細な料金体系については、下記のwebサイトを参照。

なお、大学生やスタートアップ事業者は料金半額となるという。

弥彦村総務部総合政策課の宇野誠課長は「地元企業の営業職の方からは『弥彦村や県央エリアでは、コーヒーショップのような軽く仕事ができる場所が少ない』と話を聞くことも多い。(弥彦の丘サテライトオフィスでは)仕事もできて、コーヒーも飲める。また、仕事以外にも多くの方に利用していただければ」と話す。

彌彦神社を中心に観光地として存在感のある弥彦村。「弥彦の丘サテライトオフィス」ではモビリティ関連や観光関連の企業も入居するため、地元の観光資源とのタッグにも期待したい。

弥彦の丘サテライトオフィス 外観

正面には弥彦山を間近に望み、彌彦神社までは徒歩数分の立地。ワーケーション場所としても利用できるかもしれない

 

【関連リンク】
弥彦の丘サテライトオフィス webサイト

STATION WORK 「弥彦の丘サテライトオフィス」

 

【グーグルマップ 弥彦総合文化会館】

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