【決算】コロナ(新潟県三条市)が減収減益、暖冬や消費者の買い控えが影響
株式会社コロナ(新潟県三条市)は5月10日、2024年3月期決算(連結)を公表した。
売上高は820億4,600万円(前年同期比3.9%減)、営業利益は13億5,500万円(同28.7%減)、経常利益は17億6,700万円(同22.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億600万円(同11.9%減)で減収減益となった。
暖房機器の売上高は、263億9,800万円(前期比4.1%減)。新商品である暖房性能の向上とデザインをリニューアルした寒冷地向け石油暖房機の最上位モデル「AGRATIO(アグレシオ)」や灯油使用量を抑制する省エネ機能を全機種に拡大した石油ファンヒーターなどを軸にした生産・販売活動に取り組んだが、暖冬の影響もあり、暖房機器全体は前期を下回った。
空調・家電機器の売上高は、132億3,100万円(前期比5.6%減)。ルームエアコンは消費者の買い控えやメーカー間の販売競争の激化などの影響もあり、前期を下回った。一方、除湿機は業界初となる除湿機本体とサーキュレーターが分離できる商品、加湿器は新商品である大能力タイプを軸に販売拡大に向けた活動に取り組み、前期を上回った。しかしながら、需要期におけるルームエアコンの販売減少が影響し、空調・家電機器全体は前期を下回った。
住宅設備機器の売上高は、358億7,000万円(前期比3.0%減)。エコキュートは太陽光発電の余剰電力活用における「コロナ快適ホームアプリ」との連携など省エネ性や快適性を向上させたほか、政府の補助金活用等による積極的な販売活動に取り組み、前期を上回った。しかしながら、石油給湯機においては販売が好調であった前年の反動があったほか、新設住宅着工戸数の減少や消費者の買い控えなどもあり、住宅設備機器全体は前期を下回った。