【お寺でゾ・ゾ・ゾ】『新潟怪談』執筆者らによる怪談イベントが無事に終演 次なる舞台は長岡市か、佐渡市か?(新潟県五泉市)

怪談イベントの会場となった慈光寺は、地元でも由緒ある名刹だ

新潟県五泉市にある慈光寺では5月18日、地元に伝わる怪談を語る「新潟怪談1&高崎怪談会36」が開催された。主催は、4月30日に竹書房から刊行された『新潟怪談』の著者で、群馬県を中心に怪談会を主催している作家の戸神重明さん(56歳)である。

当日は、戸神さんの他、同書の共著者である、堀内圭さん、堀川八雲さん、石動充徳さん、樋口雅夫さん、湯本泰隆の5人を含む計6人が、フナムシにまつわる奇妙な話や、心霊現象の起きる物件などの話など8話ほど語った。新潟県外から集まった32人は、出演者の話に耳を傾けながら、時折冷やりとする怪談話を楽しんでいたようである。

普段は、中越、下越地域を中心に別々に活動している語り手たち。そんな彼らが地域を超えて一堂に会したという意味でも、これまで新潟県内ではあまり例のない画期的な怪談イベントとなった。

「会場で直接買いたかった」と、『新潟怪談』を手にする斉藤明さん

地元の五泉市内から参加した斉藤明さん(50代)は、語り手の一人である樋口さんのSNSなどを通して、今回のイベント開催を知った。当初は、興味本位で参加したという。「不思議な体験をたくさん聞けて良かった」と述べた。

出演者として参加した堀川さん(43歳)にとって、今回のイベントは、全てが初めて体験することばかりだった。そのため、イベントの初めから終わりまで、緊張していたという。振り返れば、「あっと言う間に終わってしまったな、という感じ」だった。「イベントに来て下さった方と、もっと交流したり楽しませたいという気持ちが強くなり、またイベントなどする機会があれば参加して語っていきたい」とした。

「初めはなかなかイベント参加者の予約が増えなくて、正直『困ったなー』と思った」と振り返るのは、主催の戸神さん。以前に、戸神さん自身が呼ばれて出演した長野県での怪談イベントは、会場が有名寺院だった。雰囲気も良く、出演者も名前の知れた人たちだったのにも関わらず、来場者が18名しか集まらなかったこともあったため、不安に感じたという。「慣れない土地での初開催って、こんなに厳しいものなのか」と思ったという。

ゾ・ゾ・ゾ~ 恐ろしい怪談に、思わず身震い

五泉市でのイベントを成功に収めた戸神重明さん

一方で、地元の出演者の熱心な声がけもあり、最終的には多くの参加者に恵まれた。

昨2023年に、群馬県で開催した「高崎怪談会」も、良いときで同じぐらいの来場者数だったことから、「今回は初回としては、成功だったと言えるのではないか」と戸神さんは、振り返る。そして、「参加者からは、“とても楽しかった”」という声が多数寄せられており、内容も気に入っていただけたようで、受け入れてもらえて、本当にうれしく思いました」とした。

また、会場となった慈光寺については、「初めて訪れたのですが、雰囲気満点の非常に素晴らしい会場で、感動しました」と述べ、共演して下さった出演者の皆様にも、楽しんでいただけたようで、新潟開催をやってみて、本当に良かったです!」とした。

戸神さんは、今後の新潟県内での活動については、「終わったばかりでまだ何も考えていない」としつつも、佐渡市での開催や、長岡市の博物館などでの開催も視野にいれているという。

「今回は、雰囲気を重視して、山奥で開催したが、新幹線が止まる駅を持つ都市でやったら、もっと人数が集まる可能性もある。どういった結果が出るのか」と、興味深そうだ。また、出演者だけでもなく、一般客も参加するルールで、一夜がかりで「百物語」ことも企画のアイディアとしてあるという。

今回の成功を踏まえ、戸神さんは新潟県内での怪談イベントの地盤も固めつつある。全国の怪談ファンが今、新潟の動向に注目している。

(文・写真 湯本泰隆)

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