「ニイガタIDSデザインコンペティション2019」の表彰式が開催される

ストーリオ株式会社の「TANZAKU Lamp」が大賞を受賞

(公財)にいがた産業創造機構が主催する「ニイガタIDSデザインコンペティション2019」の表彰式が21日、アオーレ長岡(長岡市)で行われた。「地域発ブランド」の育成を目的に、平成3年にスタートしたコンペティションは今回で29回目。暮らしを豊かにする「商品」と「仕組み」の2部門に、県内企業49社から55点の応募があり、「企画力」「造形またはシステム展開力」「可能性」の観点から審査が行われた。

IDS大賞に選ばれたのは、ストーリオ株式会社(小千谷市)の「TANZAKU Lamp」。同社では、木材を曲げる技術を実用化し、12年前から木材を使った様々な製品の開発に取り組んでいる。「TANZAKU Lamp」もその一つ。スノービーチ(※)と呼ばれる大白川(魚沼市)の厚いブナ材を曲げ、そこに取り付けたLEDライトを薄い木材で挟んだテーブルランプだ。木材で挟むことで、柔らかな落ち着いた光となり、生活にとけ込む美しい造形にもこだわったという。ストーリオ株式会社代表取締役の木村和久さんは、「ひねった形とライトを挟むことで、他との差別化をはかった。木のぬくもりを通じて自然を身近に感じてもらえたら」と話していた。

審査委員長の土井輝彦氏は、「フォルムも美しく、LEDライトの光が自然素材の薄くスライスした木材を通した透過光であることに驚いた。今後の照明デザインの世界に新潟発のこの技術が一石を投じるアイデアとなるでしょう」とコメントしていた。

「TANZAKU Lamp」は生活シーンに合わせて使えるよう、「ツイスト型」「アーチ型」「コの字型」の3種類がある。同社のHPや伊勢丹などで、夏頃から販売を始める予定だという。

(※)「スノービーチ」と名付けられたブナの木は、地元の資源を生かそうと、新潟大学農学部の紙谷教授が中心となり、魚沼市の大白川生産森林組合と企業によって製材されている。100年単位の森の循環と、生物多様性の回復を目的としている。

IDS大賞を受賞したストーリオ株式会社の「TANZAKU Lamp」

ストーリオ株式会社代表取締役の木村和久さん

IDS準大賞を受賞した増田切出工場の「MASUWA【鉛筆切出】シリーズ」

「ニイガタIDSデザインコンペティション2019」受賞者

審査委員長の土井輝彦氏