【キシャメシ】絶対に食べるべきオムライスが新潟にはある、新興住宅地にたたずむBistro Canaria(新潟市中央区)

今日の昼はWEBマーケの会社を立ち上げた20代の若手経営者とランチミーティング。

記者も50代を回ってしばらく。最近ようやく若い人との会話や交流が苦手でなくなってきた自分がいる。きっとまだ、おずおずとしたところは消えてない。それでも以前のように変な気の遣われかた方はしなくなってきた(と思っている)。それは若い人と時間を共にする刺激を、その都度素直に喜びとして受け入れるようになったからだと思う。これからも肩肘張らない「正しい老い」を続け、若者に可愛がられたい。

やってきたのは、新潟市中央区鳥屋野のBistro Canaria。このあたりは新潟市では比較的新興の住宅地で、整然とした都市デザインの中にオフィスや洒落たカフェ、レストランなどもちらほら。

小ぶりだが雰囲気の良い店。居心地が良い

可愛らしいカナリアカラーの店舗は、ともすれば目立ちそうなものだが、むしろ新しい街の景観に溶け込んでおり、期せずして隠れ家的な雰囲気すら纏っている。

こちらの1日限定8食のオムライスが、とんでもなく美味しいらしい、と聞いてきた。オムライスには目がない50代記者。ケチャップライスの上にトロトロオムレツが載って、それをナイフで切って広げて食べる、いわゆる「タンポポオムライス」も悪くないが、ふんわり玉子の黄色いブランケットを上から優しくかけているタイプの「古き良き」オムライスがとにかく好きだ。

もちろんオーダーは1日8食限定「トロトロビーフシチューオムライス」のランチ(サラダ、ドリンク、デザート付きで税込2,200円)。先方は「サルシッチャのカルボナーラソース生スパゲッティ」のランチ(サラダ、ドリンク、デザート付きで1,980円)。記者はドリンクを自家製ジンジャーエールにした。

店内を見回す。おしゃれだが、肩肘をはらない温かみがあり、小箱ながら居心地が良い。ワインリストやアラカルトを見ても、シェフのこだわりが感じられる。

ランチにつくサラダ。トッピングの自家製鳥ハムが柔らくて旨い

オーダーしてすぐにサラダが着。フライドれんこんと自家製の鶏ハムがトッピングされている。おしゃれだし、美味い。このサラダを食べたら、いやでも期待感が膨らむ。

ややあってメインディッシュ着皿。若手と相談して、半分ずつシェアして食べることにした(これは嫌がる人がいるので、合意を取り付ける際に結構気を遣う)。

1日8食限定とろとろビーフシチューオムライス

まずトロトロビーフシチューオムライス。上に飾られているのはエディブルフラワー?ここまでビジュが良いと、おじさんは気おくれするのだが、それ以前に上にかかっている美味そうなビーフシチューにそそられて垂涎の構え。

このビーフシチュー、どんだけ煮込んだらこうなるのだろう。ビーフはもう、フォークですっと切れるくらい柔らかい。そしてビーフの旨味がしっかりと溶け込んだシチュー。人をダメにするビーフシチュー(ほめ言葉)。

卵がふわふわ。伝統ストロングスタイルのオムライスで、ここまでのフワフワは稀有

「人をダメにする」絶品のビーフシチュー

献立名に「とろとろ」とあるが、これはオムライスの卵を指しているのではない。オムライス自体は記者の好きな伝統スタイル。これが、ただの「薄焼き卵」になってしまっては「定食屋スタイル」なのだ(これはこれで悪くないのだが)。

さて実食。おぉっ、このスタイルにしてこのふわふわ感はなんだ。どういう調理法によって、この食感が出されているのか。記者も長年オムライスを食べてきたが、このタイプのオムライスでこの感じは初めて。かなりの「高級ブランケット」である。ふわっふわの君にすっかり夢中だ。

これがビーフシチューと絡まり、口中に天使が舞うような優しい空間が生まれる。ああ幸せ。ケチャップライスの味が、ビーフシチューや卵の邪魔にならない程度なのも良い。すべてがバランスの上に成立している。大満足。

サルシッチャのカルボナーラソース生スパゲッティ。淡路島産の手打ちパスタがもっちもち食感でカルボナーラソースと合いまくり

お次はパスタに。なんでも兵庫県淡路島で製造された手打ちパスタを使用しているとか。どれどれ。

おっほー、このもちもち食感、たまんねー!麺はかなり太めの番手だが、いやいやカルボナーラソースのノリが格別だ。自家製サルシッチャがブロックでゴロゴロ入っている。美味い。カルボナーラソースにサルシッチャのダシが出ていて旨味が一つのっかっている。満足感が高い。

シフォンサンド。見た目より甘さ控えめでおじさんでもイケる

チョコブラウニーはナッツとドライフルーツがふんだんに使われザックザク

この後、デザート(シフォンサンドとチョコブラウニー)と自家製ジンジャーエールも堪能した。どちらもとても美味しく、特にジンジャーエールはスパイシーながらも生姜独特のはんなりした旨味があって実に美味しい。これを飲みに来るだけでも価値がある。

自家製ジンジャーエール。飲んでみ、飛ぶぞ(©長州力)

総合点も激高いのだが、なにせオムライスのインパクトがすごくて。

今夜はカナリア色の夢を見てしまいそう。ジーコとかロナウジーニョ(カナリア軍団)が出てくる…

(編集部I)

【Bistro Canaria】

新潟市中央区鳥屋野南2-10-20 サクラハイツ 1F

営業時間 11:30 ~14:30 17:30 ~21:00

定休日 金曜日

<グーグルマップ>

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