【キシャメシ】もはや新大生の食インフラ、学生街の町中華・老広東(ラオカントン)が美味すぎ #あんかけ同好会

新潟大学にほど近い「老広東」。店の前に花がある店は「おもうま」との定説

世はゴールデンウィーク。今年は飛び石のため大型連休感は薄いのだが、そうは言っても街中の込み具合はかなりのもの。かくいう記者、今日も仕事である。

にいけいではこのGWに、過去の町中華キシャメシを特集して再掲載しているが、これが意外な人気。やはり町中華は引きがある。というわけでレギュラー回の今日も町中華で行くとする。

新潟大学にほど近く、学生たちの元気を支える町中華、老広東(ラオカントン)を紹介。何年続いているの不明だが、もう昔っからお馴染みの店。記者は新大出身ではないが、ここととんかつかねこ(残念ながら閉業)ばかりは、幾度となく訪店した。新大生や新大OBの方々なら、なおさらだろう。

このご時世に、この価格設定は「頑張っているなあ」と感じる

近くを通ったらいつも行きたくなるのだが、箱が小さいので昼のピーク時はあきらめざるを得ない。新大生やここの美味さとコスパを知るサラリーマンでいつもあふれている。連休中なので、今日は狙い目かもしれない。

お、幸運にも定員2台の駐車場のうち1台空きが。

歴史かおる店内には、オール男子客。大学生風の4人組と、営業関連のサラリーマン二人連れ、そしてカウンターにも大学生風の男子。

卓にあるザーサイときうりの柴漬けは食べ放題。嬉しい

一応メニューに目を通すも、食べたいものは既に決まっている。「トンポー炒飯ください!」

小さい店で、調理担当はご主人のみ。なのでオーダーが重なると順番待ちなのだが「今作っているのは俺のだな」とわかるのは嬉しい。目の前で重そうな北京鍋がガンガンとぶん回され、火力の強いコンロの上で炒飯が華麗に宙を舞う姿を見ると、美味しんぼ4巻収録「直火の威力」のことを思い出す。

トンポー炒飯(税込1,050円)。写真では伝わりにくいデカ盛り感がある

いよいよ着皿。いや、すっばらしいね。もう4~5年ぶりだけど相変わらず美しい、トンポー炒飯(税込1,050円)。ご飯は茶碗にして3杯分と言われるが、これで普通盛り。

横から見るとこう。たまんねぇ

ビジュアルを説明すると、美しい餡の湖に炒飯の島が浮かび、その頂上には東坡肉(トンポーロー)がガツンと3ブロック乗っかっている豪快な絶景。昔に比べ値上げはしたが、スープ付きでこのボリュームにこの価格なら、今のご時世であれば神コスパ。食べ盛りの大学生の胃袋を、頑張って守っておられるのだ。

餡と絡むと、この炒飯の本当の凄さがわかる

さて実食。炒飯のパラパラ加減がもう、実に心地よし。豪快な鍋あおりで余計な脂っけが飛んでいるのか、全くべたッとしたところがない。味付けもしつこさがなニヤく、たっぷりの餡に浸して口に運ぶと、思わずニヤけてしまうくらい美味い。餡も独特の味わいで、尖りがなく優しい。

上に載ったトンポーローも、ほろっと崩れるほど柔らかく煮込まれている。和の角煮のように脂分が突出しておらず、肉々しい旨味。生姜がきいた独特の味付けで、さらっと食べられる。このトンポーローを崩して、炒飯と一緒にれんげに載せ、餡に浸して一気に頬張ると…もうね、限界突破の美味っすよ。

出てきたとき「50代記者にはキツいボリュームかな」と思ったが、意外にペロッと行ってしまい、何ならおかわりできそうな勢い。やっぱり老広東は間違いないねえ。普通に大学の周りにこのレベルの店があるのだから、新大生の舌は肥えちゃうよ。

新潟に数多くおられる新大OBや現役新大生の胃袋を支えるこういう店は、もはや社会インフラだ。結局のところ、こういう味が新潟の経済が回っている、のかもしれない。

【老広東】

新潟市西区大学南1丁目

営業時間  11:30~14:45   17:30~20:30

定休日 火曜日、第2、第4月曜日

<グーグルマップより>

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