【キシャメシ】「新潟ラーショ旅」ラーメンショップ東港店(聖籠町)、背徳のニンニク&高カロリーが記者を虜にする

北蒲原郡聖籠町のラーメンショップ東港店
全国に300店舗以上を有するラーメンチェーンではあるが、実態がほとんど知られていない「ラーメンショップ」通称ラーショ。ウィキペディアを見ると、本部は東京にある会社のようだが、創業以来一切の取材を断っており、ホームページすらない。
特徴としては、フランチャイズ形態ながら各店舗ごとに自由度が高く「良い意味で」ガバガバだという点。味にバラつきがあるのはもちろん、メニューも「東京豚骨」と称されるネギラーメンが主体となる以外は各店舗のオリジナリティが活かされていて楽しい。看板すら自由度満点で、店名の「ラーメンショップ」の左右に「うまい」と書いてある店もあれば、「ラーメンショップ」の上に「うまい うまい うまい」と三連で表記されている店もある。熱心なラーショファンには、全国のラーショを巡礼する人も多い。
記者もラーショファン歴30年以上になるが、最近はなかなか行けていない。新潟市近郊に店舗が少ないというのも頻繁に通えない理由のひとつ。知る限りでは聖籠町と南区に各1店舗。ほかでは上越市に1店舗行きつけがあり、出張があるとかなりの頻度で立寄る。
さて、今日の午後の取材が対面からリモートに切り替わった。期せずして訪れた「ラーショチャンス」。理由は後ほど話す。一も二もない、聖籠町の「ラーメンショップ東港店」にGOだ。

ラーショの並びもなかなか味がある
どうよ、このたたずまい、ヤサグレ感。このロケーションながら、ピークの時間帯は近隣の工業地帯に働く人たちであふれんばかりになる。
券売機で「ラーメン中盛り」(税込800円)と「ネギライス(半)」(250円)を購入。ネギラーメンが基本形のラーショだが、東港店で出しているネギライスを頼む際はラーメンからネギを外すのが記者のスタイル。

ラーメン中盛(税込800円)
カウンターに座って周囲を見渡す。オープンキッチンを囲む長いカウンターのレイアウトは、新潟市近郊でよく目にする。券売機で買うのに、カウンター周りに短冊がいっぱいぶら下がっているのもよく見る風景。厨房内では豚骨スープがぐらぐらと音を立てんばかり。カウンター内のスタッフは4人で、いずれもベテラン。客層も年配者が多い。ラーショのネギラーメンは結構なパンチの重さだが、年配者からの支持が厚い。

豚骨醤油に背脂のパンチはなかなか
ややあって着丼。あーそうだった!「中盛」ってこの大きさだった。久しぶりだから忘れていた。ラーショ東港店には「大盛」「中盛」「並盛」と3種類あるのだが、ついつい真ん中サイズの「中盛」で頼むと洗面器の大きさの丼が運ばれてくるんだった。でも、食べちゃうんだけどね、結局。
まずはスープを一口。美味いねえ、相変わらず。もう旨味のかたまり、旨味の具現化。良いパンチ持っているねえ。脂っこい?美味いんだからしょうがない。すぐさまテーブル備え付けの「おろしニンニク」を匙で山盛り1杯取り投入&まぜまぜ。記者に言わせればラーショのスープは、ニンニク投入によってはじめて完全体となる。

ニンニク投入して「ラーショ完全体」にする
うっほー!たまんねーぜ。おわかりいただけただろうか「午後の取材がリモートに」→「ニンニク食べても問題ない」→「そうだラーショに行こう」の流れというフローなのだ。
麺は柔らかめ。ことさら柔らかい麺が好きなわけではないが「ここのはこういうものだ」と納得している。チャーシューはほかのラーショ店舗同様、肉肉しい旨味がある。美味い。大きめの海苔が2枚は大変うれしい。

ネギライス半(250円)。「これが食べたくて来る」も少しある

にんにくスープをたっぷり吸った海苔で巻いて喰らう。ウマすぎ
ネギライスは、ご飯の上にネギラーメンの具である味付け白髪ねぎと刻みチャーシューが載ったものだが、これがまあ美味い。後先を考えずに頬張る。子供の頃は、まさか「ネギが主役の丼」をこんなに美味く感じるなんて夢にも思わなかった。お勧めは、たっぷり「にんにくスープ」を吸った海苔をラーメンの丼から移植して、ネギごはんを巻いて食べるやり方。ニンニクのにおい&高カロリー&高塩分、この背徳感が味を何倍にも増幅させる。
久々のラーショ東港店、堪能させていただいた。ニンニクのせいか身体がポカポカする。呼気から、基準値を超えたニンニクが検出するかもしれない。そういえばここは新潟県警交通機動隊や免許センターからすぐの場所だった(検挙されることはない)。
(編集部I)
【ラーメンショップ東港店】
北蒲原郡聖籠町東港7丁目861-2
営業時間 11:00~14:30
定休日 月曜
<グーグルマップ「ラーメンショップ東港店」より>