【122億円投じ新工場稼働】デンカ(東京都)、五泉工場に新棟完成 生産能力2倍超に

五泉事業所鏡田工場 製造新棟(プレスリリースより)
デンカ、五泉に最新鋭の製造棟完成
株式会社デンカ(東京都)は5月20日、新潟県五泉市の五泉事業所鏡田工場で、抗原迅速診断キットと検査試薬の製造新棟が完成し稼働を開始したと発表した。投資金額は関連設備を含め約122億円。地上4階建て、総延べ床面積1万7000平方メートルの新棟により、抗原迅速診断キットの生産能力を現在の約2.5倍、検査試薬を約2倍に引き上げる。
新棟では新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、RSウイルスなどの抗原迅速検査キットのほか、免疫血清検査試薬、臨床化学検査試薬、細菌検査試薬、ウイルス検査試薬などを製造する。生産施設には自動化倉庫や無人搬送車両、製造実行システム(MES)を導入し、業務・生産・物流プロセスのデジタライゼーションによる生産効率化を図る。
同社は2022年4月、新型コロナウイルス感染症パンデミック後の検査需要拡大に対応するため生産能力増強を決定。経営計画「Mission2030」でヘルスケア分野への注力を掲げており、検査体制の拡充に貢献するとしている。