【土壌汚染】村上市のごみ処理場跡地から基準値を超える鉛が検出、昭和40年代のごみ焼却残渣に由来か

村上市環境課は5月27日、檜原地内(旧村上市ごみ処理場) において、市が昨年度から継続して実施している土壌調査の結果、鉛及びその化合物が基準値を超えて検出されたことを明らかにした。

同調査における試料採取日は令和7年3月25日~今和7年4月8日。33 検体のうち3検体で土壌溶出基準値を超えるものが確認された。基準値越えが確認された検体からは、基準値0.01mg/L以下のところ0.013~0.095mg/Lの鉛及びその化合物が検出。村上市では、土壌の汚染が確認されたことについて、県条例に基づき、県へ報告した。

土壌溶出基準超えが確認された鉛については、昭和46年から昭和48年までに埋め立てられた、ごみ焼却残渣に含まれていた成分に起因するものと考えられる。(ごみ焼却残渣は、今和4年に除去済み)。周辺に飲用井戸はない。市では、今後も関係機関と調整を図りながら、適切に対応していくとしている。

鉛及びその化合物については、基準超過した物質の健康への影響として、疲労、頭痛、関節痛、胃腸障害、中枢神経障害、末梢神経障害を及ぼすといわれている。

また、土壤溶出量基準は「土壌に含まれる有害物質が地下水に溶け出して、その有害物質を含んだ地下水を口にすることによるリスクの観点で設定される基準」と定められている。

 

 

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