新潟医療福祉大学と新潟南高校が高大連携協定 医療系職種の理解深め地域を担う人材育成へ

新潟医療福祉大学の西澤正豊学長(写真左)と新潟県立南高等学校の平山剛校長(写真右)

新潟医療福祉大学(新潟市北区)と新潟県立新潟南高等学校(新潟市中央区)は7月4日、高大連携協定を締結した。医療系資格や職業への理解を深め、将来地域社会に貢献できる人材を育成するのが目的。同大の高大連携は県内外で14校目となる。

協定では、大学や関連医療機関の見学を行う「実習・連携プログラム」と、講演会の実施や教育に関する情報交換などを通じて高校の探究活動を後押しする「探究活動サポート」の2本柱を設けるとした。

新潟医療福祉大学の矢田広視事務局長によると「2月に南高校が開催した『地域の声を聞く会』に新潟医療福祉大学がオブザーバー参加し、高校・大学の方向性が合致すると確信した。高大連携で切れ目ない支援を提供したい」と考え、協定の締結へ繋がった。

(左から)新潟医療福祉大学の矢田広視事務局長、杉田洋子教授、西澤正豊学長、新潟県立新潟南高校の平山剛校長、尾上博司副校長、斉藤和仁教諭

締結式で新潟医療福祉大学の西澤正豊学長は「『誰かの役に立ちたい』という思いを持つ生徒に来てもらいたい。資格取得に必要な知識・技能を大学で身に付け、卒業後も自己研鑽を続けられる人材になってほしい」と期待を示した。

新潟南高校の平山剛校長は「医療系は進路準備がイメージしやすい分野。医師以外にも多様な職種があることを専門家から直接学び、実体験を通じて社会貢献の意欲を高めてほしい。高校で基礎学力を磨き、大学で幅広い経験を積んで現場に出て行ってもらいたい」と語った。

また、南高校はスーパーサイエンスハイスクールとして22年間、科学的探究に取り組んできた。平山校長は「2025年度からは認定枠として蓄積を地域に還元する役割がある。大学との連携は探究活動をいっそう推進する」と説明した。

新潟医療福祉大学は看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITの6学部16学科を擁する医療系総合大学。学内外の体験型プログラムを通じて、高度医療人材の育成と県内の医療人材不足解消に取り組んでいる。

 

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