【キシャメシ】トラックドライバーに絶大な支持、ドライブイン豊山(新発田市)の「もつ煮定食」でパワーみなぎる

ドライブイン豊山(新発田市)。おなじみのたたずまい

昨日は大相撲夏場所初日、新横綱の大の里が万全の相撲で初白星を挙げた。多くの読者がご覧になったことだろう。

というわけで、本日のキシャメシは新発田市の国道7号沿いにある「ドライブイン豊山」。力士の大きく描かれた看板が目立つ店構えは、7号を通ったことがあるドライバーなら知らないわけはない。以前から一度キシャメシで紹介しようと満を持していたが、店名が新発田市出身の名力士所縁だけにこのタイミングは逃せない。

国道7号線沿いの目立つ看板

しかし「ドライブイン」という業態も、令和の今は一周回って逆にエモい。昭和の時代には国道沿いでよく見かけたものだ、「ドライブイン」とか「ベンダーショップ」とか大人本の自販機とか… 果たして令和の今「新店舗のドライブイン」とか生まれているのだろうか。

ここ「ドライブイン豊山」もなかなか年季の入った店構。ただし令和の今でも、多くのトラッカーや外回りの営業マンなどにこよなく愛される味の店なのだ、豊山。多彩なメニューの中でも看板の「もつ煮定食」が美味いと評判。

さっそく訪店。かなり広い店内。ざっと見渡してカウンター、テーブル、小上がりと全部足したら70~80席くらいあるだろうか。子供のころ家族で寄ったな、こういう大箱の食堂。

12時前だがすでに店内は屈強な漢(おとこ)たちで満たされている。メニューに目をやると、品数が実に豊富。その中でも「もつ煮定食」(税込1,130円)は、やっぱり推されている。反る理由はなし、もつ煮定食で。

押しも押されもせぬオジさんな記者は、もちろんもつ煮が大好き。だが、どちらかというと酒の肴のカテゴリーなんよ。「チューハイ×もつ煮」という黄金タッグにかなうものなどあるだろうか。だから「定食」と言われても、実はあんまりピンとこない。

すると、ほぼ待ち時間なく着膳。ほっほー、ウマほ。ご飯の盛りが良いのは、令和米騒動の今、本当にありがたい。メインのもつ煮もたっぷり入っている。小鉢には春雨サラダ的なもの、漬物、わかめと豆腐の味噌汁、よし全員いるな。もつ煮の上にたっぷりのおろし生姜。

もつ煮定食(税込1,130円)。ボリューム満点だ

もつ煮は味噌味のオーソドックスなタイプ。具はモツ、こんにゃく、ネギ。よくもつ煮論争の火種になるのが「豆腐が入るか入らないか」だが、ここは「豆腐入っていないタイプ」だ。

それでは一口。いっやぁ…やらかぁ~。マジで柔らかくてウマい。こんな柔らかいの?これ、ちょっと感動ものだ。その上まったく臭みエグみがない。素材に使われる越後もち豚のポテンシャルも大いにあるだろうが、丁寧な下ごしらえがうかがえる。味付けもこれ、めちゃめちゃご飯がすすむやんか、あんた。

上に乗るおろし生姜が実によろし

なに、この柔らかさ…赤ちゃんのほっぺ?いやいや豚のモツ

ニンニクは使っていないとのことだが、これはこれで完成しとる。そして生姜の風味がもつ煮にピッタリだ。これは旨い、誰も見ていなかったら、丼にぶっかけてワシワシ行きたいところ。あまりにご飯が進み過ぎて、もつ煮を半分ぐらい行ったところで丼一杯の白飯がなくなりつつある。「これは備蓄米放出(おかわりのこと)か」とも考えたが、さすがにはしゃぎ過ぎと思ってやめた。

いやあウマかった。令和の今、トラック業界は2025年問題など様々な社会課題から変貌を遂げようとしているが、旨い店は変わらずに愛し続けられる。全国のウマい店を知っているトラックドライバーに選ばれる店は、やっぱりハズレがない。

【ドライブイン豊山】

新発田市島潟1270

営業時間 7:00~22:00

定休日 不定休

<グーグルマップより「ドライブイン豊山」>

 

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