【キシャメシ】ラーメン万人家(新潟市)の平日限定サマーランチセットが新潟無双、この値段でこの満足度

新潟市紫竹山の万人家。長年ここにあなたがいてくれたことで、僕はどれほど勇気づけられたでしょう
サラリーマンにとっての昼食は、変化が少ない日々の中で自らを奮い立たせるキーデバイスである。ただ、ここのところの物価高で「昼に何を喰うか」はますます厳選されるところとなった。まさか1,000円札1枚で足りなくなる時代がこんなに早く来るなんて。
そんな中、記者はこんな噂を耳にする。
「今、新潟の1,000円以内で食べられる昼飯の中で最も満足できるのは、万人家のサマーランチセットだ」
あの人気店でか?これは決して捨て置けない。今やラーメンも、ちょっとはしゃいでトッピングしようものなら1,500円くらい軽く超えてくる。一も二もない、新潟市中央区の万人家紫竹山店にゴーだ。

これは買って帰らねば
今や新潟市内4店舗、燕市に1店舗の計5店舗を展開する万人家だが、その始祖の店舗はここ紫竹山店。記者としても思い出いっぱいの店。約40年前、北海道生まれの記者はその当時、札幌ラーメン原理主義が過ぎるあまり、本州のラーメンを冷ややかな目で見ていた。そんな記者の心を溶かしたのは、万人家の花びらチャーシュー麺だった。本州にもこんなに美味いラーメンが。

このご時世、1,000円以下で美味いラーメンライスがいただけるなら大正義だな
お昼より少し早めに店に入ったが、それでも若干の順番待ち。その途中に「サマーランチセット」のPOPを発見。ランチラーメン+ライス+おしんこで800円!はい楽々超えました、アンダー1,000円の壁。これが+ネギ玉めしになると900円。ここはネギたまライスのセットをオーダー。
ややあって着丼。これぞラーメンライスのロマン型、サラリーマン昼食の様式美。これで1,000円以下はアメージング。

サマーランチBセット(税込900円)アメージングだな
さっそくスープから。そうそう、この新潟流とんこつ醤油スープ。そのスープに溶け込むようにたっぷりの背脂。万人家のこの味に、魔法をかけられて40年あまり。
そして万人家といえば、このシャキシャキもやし。このスープに入っているもやしは、それだけで楽しめる。もやしをこってりスープに浸してワンパクにほおばるのがスタイル。
コシがある黄色い麺も味わい深いのだ。中細くらいの番手だが、スープに絡んで大量の旨味をまとってくる。旨いねえ、万人家。

美味いねぇ、俺たちの万人家

このチャーシュー、めっちゃ好き
チャーシューは大きめのが2枚。言わずと知れた花びらチャーシューと同じ素材。何度食べても美味い。柔らかく+味がシミシミ+くどくない=何枚でも食べられる。帰りに切り落としチャーシューを買っていこうかな。
思わずラーメンに没頭してしまったが、ネギ玉めしもちゃんと横に備えている。大量のネギと卵黄、特製のタレ。まずは乱暴にかき混ぜて蹂躙する。うん美味い。単体で美味い、十分に。だがここからがお楽しみのラーメンライスタイム。

さあ、炭水化物の宴が始まる

セットのネギ玉めし。良き
豪快にご飯をほおばり、すぐに麺をすする、間髪入れずレンゲでスープを救い流し込む、一緒に咀嚼する。このラーメンライスの快感、口の中で始まる宴。たまんないね。また万人家のスープが、飯に合うタイプの味なんよ、これが。炭水化物の競演にドーパミンどばどば。
あっという間に完食。悪くないねぇ、どころか最高だね。某ラーメンチェーンの社長に聞いたことがあるが、ラーメン1杯の適正価格はその地域の最低賃金とほぼ同じなのだという。それを考えると、こんなに美味い万人家のラーメンにライスがついて800~900円なら、申し訳ないがしばらく他の選択肢がなくなりそうだ。
(編集部I)
【ラーメン万人家 紫竹山店】
新潟市中央区紫竹山3丁目10-6
営業時間 11:00~21:00(土日は7:00~)
定休日 なし
<グーグルマップ「万人家紫竹山店」より>