【開館50周年記念】新潟市會津八一記念館が特別展「會津八一とコレクション -博士の愛した中国美術-」を開催

八一の銘品として知られる老舗古美術商「壺中居」の看板(株式会社壺中居蔵)

新潟市出身で歌人・書家・美術史学者として偉業を残した會津八一、その偉才を調査研究し、業績を広く市民に伝え、教育に役立つことを目的として1975年に創設された新潟市會津八一記念館が、2025年で開館50周年を迎えたことを記念し特別展を開催する。

歌人・書家として名声を得た八一は、東洋美術史学者として長年、早稲田大学の学術研究の発展に寄与してきた背景もある。1926(大正15)年に早稲田大学文学部で東洋美術史を担当するようになった頃から、中国の明器、鑑鏡、瓦磚、陶磁器、金石拓本、近世書画など古美術品を数多く購入し、膨大なコレクションを形成。これらのコレクションは、現在、早稲田大学會津八一記念博物館に収蔵されているが、30年ぶりに新潟で公開される。

 

騎馬女子俑 唐時代(早稲田大学會津八一記念博物館蔵)

青銅・卣(ゆう)西周時代、紀元前10世紀(個人蔵)

會津八一の書に影響を与えた、祭祀に用いられた青銅製礼器

今回の特別展では、會津八一記念館と姉妹館協定を結んでいる早稲田大学會津八一記念博物館の収蔵品をはじめ、古美術商との関わりを示す八一の書作品や書簡なども含めて紹介される。

特別展では関連イベントとして角田勝久新潟大学教授や多川俊映師(興福寺寺務老院)、大橋一章氏(元早稲田大学會津八一記念博物館館長)らによる特別講演会も予定。俳優であり書家として活躍する松村雄基氏と角田教授のトークイベントなども企画されている。

開催期間は2025年10月1日~12月7日。会場は新潟市會津八一記念館。

<グーグルマップ「新潟市會津八一記念館」>

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