【倒産情報】最盛期48億の売り上げを誇った有力ニッター・南沢テキスタイル(五泉市)が破産開始決定、関連会社にも連鎖
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社南沢テキスタイル (五泉市)と関連の株式会社荒川テキスタイル(五泉市)は、7月31日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は南沢テキスタイルが約2億5000万円、関連会社の荒川テキスタイルは約4000万円が見込まれる。
同社の最盛期である1989年2月期には約48億円を売り上げていたが、近年は厳しい経営環境に直面しており、2024年2月期の売上高は2億2,926万円。高級ニット製品需要の減少、安価な海外製品との競合激化、OEM発注量の継続的な減少の他、消費者の価格志向の強まりにより、小売現場では高価格ニットの売上が次第に減少、発注量の確保が困難な状況が続いており、連続して大幅な損失を計上、業績回復の目途も立たない状況が続いていた。
このような厳しい状況の中で、当社は事業継続に向けた様々な取り組みを模索したものの、根本的な解決策を見出すことができず、今回の事態となった。
荒川テキスタイルに関しては、南沢テキスタイルより材料支給を得て裁縫修理などを行っていたものと聞かれ、連鎖した。