【いわむロックFESTIVAL 2025】若手アーティストの表現の場 岩室温泉で14回目の開催へ

過去の「いわむロックFESTIVAL」の様子(提供:いわむロックFESTIVAL実行委員会)
新潟市西蒲区の岩室温泉を舞台に、若手アーティストの発表の場として親しまれてきた音楽祭「いわむロックFESTIVAL」が、9月20日と21日の2日間にわたり開催される。入場料は無料で、会場は岩室観光施設いわむろやと温泉旅館ゆもとやを含む計4ステージに設けられる。出演者はアーティスト51組、パフォーマンス7組の計58組にのぼる。
「いわむロックFESTIVAL」は2012年、地元有志の手づくりによって始まった。以来、「音楽で人と地域と文化をつなぐ」をテーマに成長を続けてきた。昨年は延べ7,000人が来場し、地域に根ざしたイベントとして定着している。
今年は初めてクラウドファンディングに挑戦し、総額122万円の支援を得て地域の人々の期待と後押しの大きさを示した。また、新潟市内の主要メディア8社の後援も決定し、開催に向けた体制は着実に強化されている。
同フェスは、若手アーティストにとって特別な舞台となっている。新潟県長岡出身のシンガーソングライター琴音さんは、まだ駆け出しの時期にこのフェスへ出演し、活動を広げていった例の一つである。音楽に関わり続けるきっかけを提供する場として、多くの若い表現者が希望を胸に立つステージとなっている。
会場は、田園に囲まれた岩室温泉の観光施設「いわむろや」と温泉旅館「ゆもとや」。足湯も備わる空間で、観客、アーティスト、出店者が境界なく交流できる点が特色だ。「再会の場所」としての側面もあり、温かみのある雰囲気の中で音楽を楽しむことができる。
出演者は音楽家にとどまらない。キッズダンスやご当地ヒーロー「炎の天狐トチオンガーセブン」も登場し、子どもから大人まで世代を超えて楽しめるプログラムが用意されている。初めてフェスに触れる子どもたちにとっても特別な体験となる「優しいフェス」としての位置づけが強調されている。
主催はいわむロックFESTIVAL実行委員会(平田英治委員長)。共催には新潟市岩室観光施設いわむろやが名を連ねるほか、弊社にいがた経済新聞社も後援している。

出演アーティスト、出店ブースなどのチラシ