【参加レポート】「●●を忘れた時、事業は終わる・・・」新潟発、実践型DX新規事業開発プログラム「DRIVE」が開講 DAY1 ”Willと向き合う”

新潟市DX新規事業開発支援事業の実戦型新規事業開発プログラム「DRIVE」が開講(新潟市中央区)

新規事業開発に挑戦します

9月某日、実戦型新規事業開発プログラム「DRIVE」が始まりました。このプログラムは、新潟市経済部産業政策・イノベーション推進課が主催し、株式会社アルファドライブが運営する「新潟市DX新規事業開発支援事業」として実施されています。

今年で3年目を迎える本事業。今年度からはアルファドライブが事業受託を受け、地域の企業と共に新規事業開発を伴走する体制となりました。2か月間の研修を受けた後、4か月間の伴走支援を受けながら仮説検証と事業化を進めていくというものです。

今回、新規事業開発に挑む7社が集まり、半年間にわたる“実践型プログラム”がスタートしました。

私は、株式会社にいがた経済新聞社の代表としてこの挑戦に飛び込みました。

これから数ヵ月に渡って行われるこのプログラムの「参加レポート」を連載でお届けしていく予定ですので、「新規事業開発」に関心のある読者の参考になれば幸いです。

 

事業開発には再現性のある「型」がある

私が参加を決めた一番の理由は、「このままではダメだ」という強い危機感と、「専門家に伴走してもらえるのなら挑戦したい」という期待です。

アルファドライブの説明によると、事業開発には再現性がある「型」があり、その「型」に沿って進めればだれでも新規事業を生み出すことが出来るのだそうです。

事業継続していく上では、時代とともに変化する顧客のニーズをとらえ、常に変化していくことが求められます。つまり、「新規事業開発」はとても重要だと思い、今回の機会への参加を決めました。

参加企業は7社、一人ずつ自己紹介をした

 

プログラム初日「Day1」に参加した7社は業種も規模もバラバラで、環境、交通、高齢者支援、物流、不動産、メディア(当社)…とにかく多彩。しかし、このくらいの人数だと全員の顔が覚えられて、関係づくりもしやすいと感じました。

自己紹介では「家族の話」や「今楽しみにしていること」を交えながら話すので、とても和やかな雰囲気に。春川さんをはじめ、運営側も笑いを交えて場をつくってくださり、「ここなら安心して挑戦できる」と思いました。

 

講義「Willと向き合う」で刺さった言葉

講義で春川さんが言った言葉に、心を掴まれました。

「顧客は誰かを忘れた時、事業は終わる。顧客は誰かを思い出した時、事業は復活する。」

まさにその通りだと思いました。

新規事業はすべて「顧客起点」であり、

「課題 × 解決策 = 価値」なのだと。

そして「顧客の顕在課題が見えないときは、未来とのギャップ『Vision』を探せ」という言葉も響きました。

Visionとは、顧客と共に歩みたい未来を描くこと。

「Why(なぜそのテーマなのか、なぜ自分が、なぜ今なのか)」が明確であれば、そのVisionは応援される。

私のハートに突き刺さったこれらの言葉を胸に、これからの半年間を走り抜けたいと思います!

「Willと向き合う」をテーマにAlphaDrive新潟拠点長の春川英広氏が講義した

 

「5つの問い」で自分のWillを言語化

ワークショップでは「5つの問い」に答えながら、自分の「Will」を整理しました。

Q1.貢献したい顧客は誰?

Q2.顧客のどのような課題を解決したい?(仮説)

Q3.Why?(なぜそのテーマ? なぜ私が? なぜ今なの?)

Q4.6か月後のゴールは?

Q5.ゴールに到達するための課題は?

それぞれ書き出してみると、「やっぱり自分が貢献したい顧客は“中小企業”なんだ」とはっきりしました。

同時に、漠然としたイメージだったものが少し輪郭を持ち、“アイデアのかけら”が浮かんできた感覚もありました。

整理する事、言語化する事って大事ですね。

 

個別ヒアリングで得た安心感

個別ヒアリングの様子

Day1では講義やワークだけでなく、春川さんとDXアドバイザーのお二人(パーソルコミュニケーションサービス株式会社の宇佐美さん・小林さん)が、一社ずつ個別にヒアリングをしてくださいました。

私は「取材を通じてトップ層に直接アクセスできる優位性」や、「一定の信頼を背景にセミナー事業も展開できるのでは」というまだおぼろげな空想レベルの話をしました。

まとまりの内話にも関わらず、真剣に聞いてくださり、「いろいろな可能性がありそうですね!」をおっしゃっていただきました。

約10分ほどでしたが、「この先、きっと自分たちの強みを活かせる」と思えたこと、そして何よりも“全員を取り残さない”姿勢に、心から安心感を覚えました。

 

Day1を終えて

まだ新規事業の道筋は見えていません。でも「6カ月後には必ず形にしたい」と決意できました。

しかし私は人前で話すのが苦手です。11月に予定されているビジネスイベント「日々是新」での中間デモデーも正直不安です・・・。

でも、恥をかいてでも挑戦してみたい。

Day1を終えて、そんな気持ちになれたこと自体が大きな収穫でした。

※次回、「Day2」のレポートは9月下旬に発信予定です。

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読者の皆さまへ

新規事業に挑戦したい想いは、多くの経営者が持っているはずです。でも「どうしたらいいか分からない」と感じている人も少なくないのではないでしょうか。

私自身、まさに同じ立場からスタートしています。この連載では、私が実際に学んだこと、心に刺さった言葉、ワークやヒアリングの体験をお伝えしていきます。少しでも読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

そして最後には、「にい経の新規事業」そのものを応援していただけるように、本気で形にしていきます。

引き続き見守っていただけますと幸いです。

株式会社にいがた経済新聞社
代表取締役社長 中林憲司

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