新潟米は「前年並み」見込み、一方で「今年は先が読めない」との声も… JA全農にいがたが懇談会開催 稲垣選手夫妻もサプライズ登場

令和7年度新潟米懇談会の様子
JA全農にいがたは9月9日、取引先などとの懇談会を開き、今年のコメの作柄状況についての情報共有や販売方針などについて意見交換を行った。
「令和7年度新潟米懇談会」は新潟市内のANAクラウンプラザホテル新潟で開催され、県やJAグループ、卸売業者など約50人が出席した。
JA全農にいがたによると、県内は6月下旬から8月にかけて水不足に見舞われたが、対策によってコメの被害は軽減されている。集荷済みのうるち米は9月8日時点で1等米比率が70%で、主要銘柄のコシヒカリは8月の降雨で改善傾向にあるという。
販売計画については、2025年産の主食用米を18万8千トンとし、2024年産に比べて21%引き上げた。複数年契約や収穫米契約により、すでに計画の93%が成約済みとなっている。また、高温対策として、2026年産から極早生新品種「新潟135号」を作付ける方針を示した。「ゆきん子舞」「新之助」と合わせ、作期ごとに高温耐性品種を揃える考えだ。
会合では卸売業者から「今年は先が読めない」との声もあがった。JA全農にいがた運営委員会の伊藤能徳会長は「去年よりもコメの販売価格は上がるのではないか」との見通しも示した。
懇談会の中で新潟県の花角英世知事は「厳しい気象状況の中、生産者の皆様の適切な水管理などにより、概ね前年並みに順調に進んでいる」と述べた。
また懇談会には、新潟米アンバサダーを務めるラグビー日本代表の稲垣啓太選手と、妻でモデルの新井貴子さんがサプライズ登場した。稲垣選手は「令和2年からアンバサダーをさせていただいている。新潟米の品質の良さ、美味しさ、魅力を全国や海外に広めていきたい」と話した。

サプライズ登場した稲垣啓太夫妻
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