AI時代の学びを模擬講義で体感 新潟の大学19校が参加する「進路相談★大学体験フェア」が開催
県内の大学・短大が集まり、模擬講義や体験を通じて進学を考える機会を提供する「進路相談★大学体験フェア」(主催・高等教育コンソーシアムにいがた)が9月21日、新潟市中央区の開志専門職大学紫竹山キャンパスで開かれた。中高生や保護者らが訪れ、大学の学びに触れながら進路について考える姿が見られた。
県外進学による学生流出が課題となっていることから、、本イベントは県内大学の認知度を高める狙いがある。今年は中学生への周知も広げ、幅広い層の来場を呼び掛けて開催。事務局の担当者は「県内でも多様な学びが可能だと知ってもらい、進学の選択肢にしてほしい」と話す。
会場では、模擬講義「大学と学校の違い」で小宮山智志准教授(新潟国際情報大学)が登壇。「AI時代には、現場で仮説を立てて検証する力が重要になる」と述べ、探究的な学びの必要性を強調した。高校1年の生徒は「大学の授業を初めて受け、先生の話し方に引き込まれた」と話し、大学での学びを実感していた。
体験ブースでは、開志専門職大学、明倫短期大学、新潟リハビリテーション大学、新潟国際情報大学が参加。明倫短期大学は現役学生がサポートし、歯科衛生士や歯科技工士の体験を提供していた。同大学の井上講師は「国家資格につながる体験を通じ、職業理解を深めてもらいたい」と語った。
大学別の相談ブースでは、保護者らが奨学金や学部選びについて熱心に質問する姿が見られた。参加大学は全19校。新潟経営大学の担当者は「一度に複数の大学を比較でき、効率よく情報収集できるのが特徴」と話した。
模擬講義に参加した高校生は「大学の先生の話を初めて聞いて、惹きつけられる話し方だと感じた。いろいろな体験コーナーもあり、いい機会になった」と笑顔で話した。
主催者は「若い世代が県内で学び、地域に根付くきっかけになれば」と期待を寄せた。
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