【キシャメシ】昼メシのシビリアン・コントロール、新潟市東区で「マジの」海軍カレーに舌つづみ

新潟市東区のマルシチラーメンセンター

新潟市東区を流していてハッとした。ここはJR東新潟駅にほど近い、石山団地の商店街だ。

店外に向けて張られたPOPには「元海軍 女店長が作る海軍カツカレー」と大書されている。これは穏やかではない。今は令和7年だが、いくら保守色の強い高市早苗氏が総理就任間近だとは言え、さすがに一足飛びに憲法改正されるわけはない。よって1946年の日本国憲法制定後、日本に海軍は存在しないはずだ。まさか大日本帝国海軍に所属したかなりご高齢の女店長なのか、はたまた外国の海軍に在籍していた手練れだったりするのか。

なんと「元海軍」の店長がつくるカレー!

店の名前は「マルシチラーメンセンター」という。ラーメン店でカツカレーが食べられるだけでも異色だというのに、元軍人の女性店長が作る「ガチの」海軍カレーと、いろいろ乗っかっているのがヤバい。これ、入って確かめるしかないっしょ。

カウンターがメインのこじんまりとした店構え。さっそくカウンター席に座ってメニューを広げる。するとメニューにはイージス艦の写真。そこにしっかり書いてある「元海上自衛官の店長が作る 海軍カレー出動⚓あなたの胃袋ロックオン」。いや、そりゃそうよ、自衛官よ。記者も大人だからうすうす感じてはいたさ。それでも本物の元自衛官が作るカレーはぜひ食べてみたいところ。

海軍カレーは明治時代の日本海軍が「脚気」防止のために、当時のイギリス海軍が食べていたカレーシチューを日本風にアレンジしたのが由来だという。現代の海自カレーは、艦での洋上生活が長くなると曜日感覚がおぼろげになってくることから、毎週金曜日に習慣的に食べるカレーを指すとも聞く(©ジパング)。海軍カレー、食べてみたかったんだよ、ずっと。

トッピングは「戦略装備品」。逆に自衛隊の戦略装備品を「トッピング」と言い換えると、それはそれで物議になりそう

メニューにはさらに「戦略装備品」の欄があり「機関砲」(味玉)、「魚雷」(とり皮餃子)、火炎放射(辛さ増し)、「機雷」(からあげ)などのトッピングが書かれている。ここは「魚雷」(とり皮餃子2個、250円)を実装で火力アップだ。ちなみに海軍カレー(900円税込)は「カツカレー +スープ+キャベツ」が標準装備だから。

海軍カレー+とりかわ餃子(900円+250円)

ややあって敵艦襲来。美味そうな色だ、海軍カレー。カツもボリューミーじゃないか。これで1,000円切るのなら、全然あり。付属されているのはラーメンの豚骨スープなのかな。なにせこの店は本来、本場さながらのとんこつラーメンが売りらしいから。

よく煮込まれてコクがある

さて実食。なにせ記者の胃袋は既にロックオンされている。ああ、美味いわ、コクがあって。これ誰が食べても美味いカレーだな。よく煮込まれていてコク深い。いくら現行法では軍隊と呼べなくても、コク防の要は自衛隊さんだ。

とり皮餃子で火力アップ。ジューシーで美味い

とんこつスープが付いてきてお得感ある。これがまた美味い!

辛さは増していないが、標準装備でもうっすら汗ばむくらいは旨辛い。いいんじゃないかな。

カツも揚げたてサクサク。添えられたキャベツが良いアクセントに。最高だ。加えて、付属された豚骨スープがまあ美味い。好きな味だなぁ。今度絶対ラーメン食べにこよ。

トッピングに選んだとり皮餃子もブリリアント!旨味と肉汁があふれ、カレーのトッピングとしてめちゃめちゃ火力高い。当たりだった。

あっという間に完食。めちゃめちゃ満足。それにしてもこの「海軍カレー」というネーミング、強い引きがあるよね。

(編集部I)

【マルシチラーメンセンター】

新潟市東区石山団地9-2

営業時間 11:00~14:30   17:30~20:00

定休日 火曜日、日曜日

<グーグルマップより>

 

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