【キシャメシ】ラーメン亭 吉相の新作ラーメン、俺たちの「こってり」はいよいよネクストステージへ
新潟県内に8つのラーメンブランドを展開するだるまやグループは10月から「秋の新作ラーメン祭り」を開催している。8ブランドのうち7つの店舗がそれぞれ新メニューを打ち出し、期間限定の提供や新たな定番化を行っている。
いやいや、これスゴくね?だるまやグループの規模感で一斉にこれをやるの。なにせすべてのブランドが大人気だから注目度が違う。
その中で今回来店したのは、県内に4店舗展開するグループきっての人気レーベル「ラーメン亭 吉相」だ。
吉相と言えば、初登場は30年ほど前だったと記憶する。グループのフラッグシップ「だるまや」のこってりが「魚介風味がベースにある新潟とんこつ」だとすれば、吉相はストレートな豚骨ベースの醤油味スープを背脂が覆うタイプの新たな「こってり」で、当時はなかなかの衝撃だった。吉相には「あっさり」もあって、これはこれで人気なのだが、頼んだ記憶がない。
東区の空港通りの店はまあ流行ったね。順番待ちが長かったが、それでも食べたかった。食べ終わったらアイスを一本もらえるシステムも嬉しかった。もちろん令和7年の今も人気は健在で昼時はどの店舗も必然順番待ちになる。
この吉相が、今回のラーメン祭りで発表した新作が「新こってり・ゆず香る背脂醤油ラーメン」「新あっさり・白醤油ラーメン」。これは捨て置けない、あの平成の新潟市を席巻した吉相の「こってり」が進化する。早速、「吉相 物見山店」(新潟市東区)にゴーだ。
13時30分、ピークをずらしたつもりだったがさすがの人気店、順番待ちは避けられなかった。それでも回転が速い時間帯なのですぐに順番が。カウンター席に着くなり「新・こってり」をオーダーする。
実はリニューアル後、はじめて物見山店に入った。そう考えるともう10年くらい来てなかったな。前の店には一時期は毎週のように通っていた。それくらい好きだったな。その頃は新潟に、ダブルスープ系や濃厚ぶし系、いわゆる横浜家系、二郎系の店もほとんどなく「こってり界」では吉相が先行していた感がある。
そんなことをつらつら想起しているうちに着丼。ほっほー、ビジュアルは秀逸だねい。吉相のこってりラーメンにこんもりとした白髪ねぎ+七味トッピング。チャーシューは定番のものと薄切りのふわふわチャーシュー。その上にゆずピール、分厚いメンマ。なんかストーリーあるね、この配置。
さて実食。おお、このパンチあるスープ。魚介が香ってこないのが逆に良い。外連味のないこってり、好きなんだよなぁ、これ。強めの動物系旨味を背脂で逆にまろやかにまとめている。相変わらずウマし。
新こってりはそこに、ゆずの爽快さとしゃきしゃきの白髪ねぎがアクセントとなる。アクセントというか、これらがあって抜群に味のバランスが良くなっている。それこそ何杯でも行けそうな気になってしまう、困ったことに。
2種類のチャーシューも良いね。くしゅくしゅっとしたふんわりチャーシューも新たな食感が楽しい。メンマ、この食べ応えがたまらない。
あっという間に完食。美味かったなあ。記者の好みはむしろ「こっち」かも。この「新こってり」は期間限定ではなく今後定番化されそうなので、しばらく通い始めると思う。
それにしても吉相の新作だけでこの衝撃。だるまやグループの「新作ラーメン祭り」は、地元のラーメンマニアにとってどえらい企画かもしれない。
(編集部I)
【ラーメン亭 吉相 物見山店】
新潟市東区浜谷町2-4-18
営業時間 11:00~22:00
定休日 なし
<グーグルマップ 「吉相 物見山店」より>







