【古町の歴史と共に歩む】老舗「喜ぐち」60年の歴史を綴る、創業者の語り本出版

新潟市中央区の古町10番町で長年愛されてきた季節料理の店「喜ぐち」の創業60周年を記念し、創業者である木口栄子(きぐち・えいこ)さんの語りをまとめた書籍が出版された。書籍のタイトルは『暖簾のむこう 古町で愛され続ける「喜ぐち」60年の物語』で、クラウドファンディングを経て9月末に発行された。

「喜ぐち」

「喜ぐち」の暖簾と創業者の木口さん夫婦

本書は栄子さんの「ひとりがたり」形式で、創業当時の苦労、夫とともに店を切り盛りした日々、そして古町の変遷と今に至る60年の思いが、飾らない言葉で綴られている。本人は「私のしてきたことなんて当たり前のこと…」と遠慮したが、常連客の後押しでクラウドファンディングを開始、出版に至ったという。

店内のにぎわいを伝える人気メニューの写真、51年来の常連客からのメッセージ、現店主である息子さんのあとがき、クラウドファンディングの支援者名なども収録。単なる店の歴史にとどまらず、古町の記録や人とのつながりの物語としても読み応えのある一冊となっている。

『暖簾のむこう 古町で愛され続ける「喜ぐち」60年の物語』

制作・印刷は喜怒哀楽書房(株式会社ミューズ・コーポレーション)。定価1,100円(税込)。
現在、書籍は「喜ぐち」の店頭のほか、下大川前通の北書店で販売中。11月からは古町6番町の萬松堂古町本店でも取り扱いが開始される予定。

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