起業家輩出のため地方の教育機関に求められることは? 開志専門職大学でセミナー開催、約90人が参加

第21回開志コラボセミナーは開志専門職大学紫竹山キャンパスで開催された

開志専門職大学(新潟市中央区)が11月5日、新潟における起業やアントレプレナーシップ(起業家精神)教育について考えるセミナーを開催し、会場とオンライン合わせ約90人が参加した。

開志専門職大学では開学当初から、地域貢献活動の一つとして社会人などを対象とした「開志コラボセミナー」を開催してきたが、第21回となる今回からは同大学の特徴をより強く出したものへと一新。県内で起業支援などに関わってきたゲストも招き、地域発アントレプレナー人材の可能性について考えた。

セミナー会場には同大学の学生約40人が参加したほか、オンラインでも聴講が集まった。

講演する各務茂夫学長

パネルディスカッションの様子

セミナーは2部制。第1部では、この4月に同大学の学長に就任した各務茂夫学長が講演した。各務学長は一般社団法人日本ベンチャー学会の前会長を務め、東京大学でも約20年にわたりアントレプレナーシップ教育に携わるなど、同分野の最前線に立ってきた。

各務学長は自身の起業経験も交えながら、国内のアントレプレナーシップ教育の移り変わりや現状を解説。また、地方での起業とグローバルでの起業を対比しつつ、地方での手法がグローバルにも応用できると説き、学生たちへ「常に世界を意識してほしい」と語った。

第2部では、にいがた産業創造機構(NICO)の佐野哲郎副理事長、新潟県産業労働部創業・イノベーション推進課の藤田拓志課長、新潟大学経済科学部の伊藤龍史准教授、木山産業株式会社執行役員でCINO/NINNO事業部長の石川翔太氏を招き、パネルディスカッションを実施。県内で起業家支援に携わってきた4氏が県内の現状について分析したほか、学生・若者へのアントレプレナーシップ教育に必要な要素や、各団体の連携のあり方などを探った。

開志専門職大学は、今後も起業に関わるセミナーを開催していく予定だという。

 

【関連リンク】

開志専門職大学webサイト 開志コラボセミナー

 

【関連記事】

「新潟にいながら世界へ発信できる人に」開志専門職大学、2代目学長各務茂夫氏インタビュー

こんな記事も