【キシャメシ】亀田駅前の「アーバンベア」、長年愛される味噌ラーメン<ら~めん熊ぼっ子 >
今日は江南区で昼メシを、ということになった。同行者と「寒くなってきたし“クマ対策”でもどうでしょう?」という話で意見が一致。
JR亀田駅のすぐ前、「ら~めん熊ぼっ子」。長年この地で愛されている店だが、昔は旧横越の国道49号沿いにあった。ご主人は代替わりしているが、記者は先代の頃から世話になっている。18歳まで北海道で育った記者は、新潟に来たばかりの頃はまだ「ラーメンと言えば札幌ラーメン」と刷り込まれていた。
新潟でも味噌ラーメンの有名な店は多くあるが、札幌の味噌とはどうしても異なるニュアンスだったため、少し寂しい思いをしていた時期がある。そんな中で熊ぼっ子の味噌ラーメンは、かなりリアルな札幌ラーメンだった。
まだ11時半だが、なにせ人気店なので正午付近は混雑必至なので早めに入店。案の定、既に先客がいる。席につき、オーダーはもちろん「ぼっ子ラーメン味噌」(税込950円)。寒い季節になると、これがたまらなく美味い。これが新潟で最もニアリー札幌。
ややあって着丼、くっひょー、これこれ。札幌の味噌、もちろん厳格な定義はないが「これ!」というスタイルはある。
ラードで炒めた野菜(主にもやし)が載っていること、チャーシューではなく挽肉が載っていること。そしてなんといっても、札幌味噌の決め手である「西山製麺」の麺を使っていること。
西山製麺(本社:北海道札幌市)の「多加水熟成麺」は、札幌味噌ラーメンのために1950年代に開発された。このぷりぷりとした黄色いちじれ太麺でなければ、本当の札幌ラーメンの味わいではない。新潟ではなかなか、西山製麺を使っている店に出会えない。令和7年現在、記者は熊ぼっ子しか知らない。もうね、道産子に言わせれば「西山製麺か、西山製麺以外か」なんよ。なにせ出自が「味噌ラーメン専用にカスタマイズされた麺」なのだから。
まずスープから。ああ、めっちゃ良い。寒い日は、格別に沁みるなあ、これ。濃厚な旨味とアツアツ。ラードで炒めた野菜もまた、スープを吸う。ああ、やっぱり挽肉で良いんだ、いや、挽肉が良いんだ。
西山製麺の卵を練りこんだ黄色いウェーブ麺が、また味噌ラーメンに最高の相性。熟成により生まれたコシ、太麺だがウェーブがかったスープリフト率の高さ。この麺だけでも勝ちなんだよなぁ。
あっという間に完食。味噌ラーメンは喰いごたえがある。寒い日にはたまらない。こうして道産子も納得させる味噌ラーメン、実に貴重である。
(編集部I)
【ら~めん熊ぼっ子】
新潟市江南区東船場4丁目1-3 ユートピアレジデンス亀田
営業時間 11:00~14:30 17:00~22:00
定休日 水曜
<グーグルマップ「ラーメン熊ぼっ子」>








