甘みや粘りの違いを体感 新潟県内産米10種を食べ比べ(新潟県長岡市)

会場内のお米を食べる参加者
新潟県長岡市のアオーレ長岡で2025年12月13日、市内や県内で生産された10種類のコメを食べ比べ、その違いや特徴を知ってもらうイベント「お米を食べて知ろう!」が開かれた。
本イベントは、新型ウィルス禍で一時休止していたが、2025年2月に再開。反響が大きかったことなどから、2度目の開催となった。企画したのは、世界えだまめ早食い選手権や全日本丸太早切り選手権、ながおか花いっぱいフェアなど、長岡市内の大規模イベントで実行委員長や副委員長を務めてきた大島健さん(44)。大島さんの呼びかけで集まった仲間とともに、「お米を食べて知ろう!実行委員会」を立ち上げた。

「地域の多様性を知ってほしい」と大島健さん
当日は『新之助』や、2026年にデビュー予定の新潟県の新品種ブランド米『なつほなみ』のほか、超古米なども含めた10種類を試食できるよう用意。加えて、栃尾の『ベトナム風あぶらげ』、中之島の『レンコンキーマ』など、市内11地域から集めた限定おかずも提供され、参加者は米との組み合わせを楽しみながら味わった。
大島さんは「長岡だけでもさまざまな米がある。普段は数種類しか食べていない人にも、食べ比べを通して地域ごとの多様性を知ってもらいたい」と話した。
参加者は30代から40代を中心に、学生や親子連れも参加。会場では順に盛り付けられた米を試食し、甘みや粘り、香り、粒の立ち方などを確認した。米に関するクイズ大会も行われ、正解数の多い参加者から順に、好みのブランド米が贈呈されるなど、会場は大いに盛り上がった。

お米クイズは大いに盛り上がった
長岡市内在住の佐野裕文さん(38)は「今日は3種類のお米を食べたが、どれもおいしかった。『なつほなみ』は特に甘みがあっておいしい」と話した。見附市在住の佐野友紀さん(32)は「普段は『コシイブキ』を食べているが、『新之助』はやはりおいしい。跳ね返りが少なく、しゃもじを入れたときの感触が一番良かったのは『越淡麗』だった」と語った。
また、三条市から参加した学校教員の女性(24)は「給食を通じて子どもたちにも米の違いを伝えている。品種によって見た目も味も違い、改めて面白さを感じた」と話していた。

「『なつほなみ』は美味しい」と語る佐野裕文さん

それぞれの米の特徴について語る佐野友紀さん
(文・写真 湯本泰隆)