【県内初】新潟県新発田市、クマ対策に限定したふるさと納税の受け付けを開始

新発田市役所

新潟県新発田市は12月24日、クマ対策の財源確保のためのふるさと納税の受け付けを開始すると発表した。クマ対策に限定したふるさと納税受け付けは、県内初の取り組みとなる。

2025年は全国各地で人の生活圏内にクマが出没し、人身被害も増加した。新発田市でも住宅地や学校、駅の付近など人の生活圏のほか、海沿いにまでクマが出没。猟友会の会員が襲われる事例も発生するなど、対応にあたる人員の安全確保も重要な課題となっているという。

今回はクマ対策の財源確保のため、ふるさと納税の受け付けの開始。寄附金の使途は、大きく「環境整備」と「安全対策」の2点で、環境整備として河川沿いの緩衝帯整備や自治会による放任果樹伐採(柿や栗など)の支援などを実施。

また、安全対策としては猟友会の体制整備や安全面の強化、学校へのクマスプレーなどの貸し出し、防護盾や防刃ベストなど、出没対応を行う市職員などの安全面の強化を進める。

クマ被害対策支援への寄附額は2,000円から1万円まで用意。返礼品の提供はなし。新発田市民も市外の人と同様にふるさと納税の税控除を受けることができる。

市は「人とクマの棲み分けを実現し、安心して暮らせるまちづくりのために、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします」と寄附を呼びかけている。

 

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