「子どもたちを笑顔に」新潟ケンベイ、700万円相当のお米券を寄贈 新潟県内の子ども食堂約200か所へ

左から、新潟ケンベイの久保田貴弘執行役員米穀部長、同社の室橋聡代表取締役社長、新潟県社会福祉協議会の高井盛雄会長、同協議会の伊野智彦常務理事・事務局長

株式会社新潟ケンベイ(新潟市江南区)はこのほど、700万円相当にあたるお米券1万6,000枚を新潟県社会福祉協議会へ寄贈した。寄贈されたお米券は、同協議会を通じて県内で運営する約200か所の子ども食堂へ配布される。12月25日には新潟ユニゾンプラザ(新潟市中央区)で、お米券贈呈式が行われた。

同社は米卸を中心に、小麦粉や大豆、食用油などの食品原材料を扱う事業のほか、ガソリン、灯油、LPガスなどのエネルギー事業を展開している。2025年11月22日には創立70周年を迎えたことを受け、記念事業の一環として今回の取り組みを実施した。

「在庫管理の利便性を考慮し、現物ではなくお米券を選択した」と語る新潟ケンベイの室橋聡代表取締役社長

「子ども食堂は近年、食事提供の場としてだけでなく『学びの場』『遊びの場』『集いの場』としての機能もあり、ニーズが多様化している」と新潟県社会福祉協議会の高井盛雄会長

新潟ケンベイの室橋聡代表取締役社長は、創業70周年を迎えられたことに地域の人々、創業の地である新潟への感謝の気持ちを述べた。「昨今、地域コミュニティの拠点となる子ども食堂で、未来を担う子どもたちにお腹いっぱいご飯を食べてほしい。健康な成長を応援したいとの思いから、寄贈に至った」と経緯を説明した。今後について「子どもたちの笑顔につながる活動を応援していくとともに、地域の皆様に貢献していく」と展望を語った。

新潟県社会福祉協議会の高井盛雄会長は、昨今の物価高、エネルギー価格の高騰などによる、運営の厳しさについて言及。「(今回の寄贈は)子どもたちにとって欠かせない『食』を支える大きな力だ」と感謝の気持ちを示した。さらに「関係者と一層連携を深め、すべての子どもたちが元気で明るく笑顔で過ごせる、地域共生社会の実現に向けて努めていきたい」と強調した。

左:目録を手渡す新潟ケンベイの室橋聡代表取締役社長

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