新潟青陵高と開志専門職大が高大連携協定 探究学習やDX教育で連携強化

新潟青陵高校と開志専門職大による高大連携協定締結式の様子
新潟青陵高等学校(新潟市中央区)と開志専門職大学(同)は12月25日、同大学で高大連携協定の締結式を行った。探究的な学びの充実やDX教育の推進を通じて、高校教育と大学教育の接続を強化し、生徒の進路選択の幅を広げることを目的とする。
協定では、総合的な探究の時間における指導支援をはじめ、授業・実習や入学者選考に関する連携、DX教育の推進など、全8項目で連携していくことが示された。高校生の主体的な学びと実践力の育成につなげる。

新潟青陵高校の石井充校長
協定締結式であいさつした新潟青陵高校の石井充校長は、「少子化や価値観の多様化が進む中、高校教育だけでは対応が難しい時代になっている。大学との連携は不可欠であり、今回の提案を大変心強く感じている」と述べた。
また、探究的な学びについては、「大学レベルの高度な概念を高校教育にどう生かすかは模索段階にある。大学教員から直接話を聞けることは大きな意義がある」と期待を示した。

開志専門職大学の各務茂夫学長
開志専門職大学の各務茂夫学長は、「新潟青陵高校は1900年創立の長い歴史を持ち、実学教育と地域教育を大切にしてきた学校。校訓『至誠』に象徴される教育理念に深く共感している」と語り、「今回の協定が、生徒の進路選択を広げる一助になれば」と述べた。
締結式後、石井校長は取材に対し、県内に新潟青陵大学を擁する環境に触れつつ、「看護や福祉に限らず、より幅広い分野の学びを生徒に経験させたい。事業創造や情報、アニメ・マンガなど、同一学園内にはない分野を提案してもらえたことが、今回の連携の決め手になった」と話した。
両校は今後、大学教員による高校での授業実施などを通じて連携を深め、生徒の探究活動やキャリア形成につなげていく考えだ。
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