【燕に新スポット誕生】老舗メーカー青芳、工場敷地に体験型複合施設「ARS」オープン サウナ・レストラン・工場公開を集結

サウナ室内&薪ストーブ(青芳のプレスリリースより)
金属洋食器や生活雑貨を企画・製造する株式会社青芳(新潟県燕市)は3月5日、自社工場敷地内に体験型複合施設「ARS(Aoyoshi Renovation Studio)」をオープンする。創業70年を迎える老舗メーカーが、“人が集まる工場”を目指し、産業観光への本格的な挑戦に踏み出す。
同社はこれまで製造業として歩んできたが、代表取締役社長の青柳修次氏は「作ることは得意だが、売ることや発信は得意とは言えなかった。このまま待っているだけでは燕市の地場産業は衰退してしまう」との危機感から、地域産業活性の拠点づくりを構想。サウナ、レストラン、製品ストア、ワークショップ、今後開始予定のオープンファクトリーを一体化させ、滞在そのものが産業体験となる空間を整えた。

ひのきの水風呂(青芳のプレスリリースより)

青芳のプレスリリースより
施設の目玉の一つが、オール国産材による薪サウナだ。自社設計・施工で、壁・床・天井に新潟県産杉材、水風呂に国産ヒノキを使用。薪は併設木工所の廃材や地域で廃棄されていた木製パレットを再利用し、ものづくりの現場から生まれた循環型サウナを実現した。延床面積は約290平方メートル、利用料金は2,200円、定員は最大20人。外気浴スペースからは越後平野や弥彦山を望むことができ、工業団地内とは思えない開放感が広がる。
また、併設レストラン「VINTAGE HALL」ではイタリアンを中心に提供。敷地内で栽培した無農薬野菜を一部に使用し、“Farm to table”を実践する。サウナ後の定番として打ち出すのが「青芳スパイスカレー」(1,200円)。オリジナル配合のスパイスで仕上げたバターチキンに雑穀米を合わせた。スイーツには「塩レモンアイス」(400円)を用意し、レモンピール入りアイスにピンク岩塩を好みで削りかけるスタイルで、発汗後の塩分補給にも配慮する。

青芳スパイスカレー(青芳のプレスリリースより)
そのほか施設内ストアでは、レストランで使用する青芳製カトラリーやアウトレット商品を販売。木材やレジンの端材を活用したキーホルダーづくりなどのワークショップも展開する。今後はレジンテーブル製作体験や木工工場のオープンファクトリーを順次開始し、製造現場そのものを公開していく方針だ。
3月7日の「サウナの日」には、「サウナから始まる中小企業社長の新たなる挑戦」をテーマに、青柳社長と現場の仕事人が登壇し、記念トークイベントも開催予定。
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