【記者ノート】ワインづくり視野にブドウづくり12年、目標は“自前のワイナリー”を! 坂口げんき農場、ワインづくり始めて5年にして初の樽熟成ワイン新発売

樽熟成ワインのビンを前に将来に夢も描く「坂口げんき農場」の後藤正直代表

耕作放棄地でブドウ造り、初の樽熟成ワインを!

旧妙高村(妙高市)坂口新田の耕作放棄地で、ワイン造り視野にブドウづくり始めて12年になる農事組合法人「坂口げんき農場」(後藤正直代表)がワイン造り5年にして、初めて樽熟成の本格的な赤ワイン2品種を『妙高ワイン』として新発売に漕ぎ着けた。

ともに2023年収穫の「ビジュノワール」と「アルモノワール」をフレンチオーク樽で熟成した『雪初』と『雪代』をそれぞれ約280本(720ミリリットル)このほど同時新発売した。これまでずっと上越市の岩の原葡萄園などで醸造を委託して来たが、後藤代表は「当初から委託醸造を重ねて来た。いつの日か自前の醸造所でワイン造りしたいと願って来たので、将来的にはブドウづくりからワイン醸造まで私達だけでやってみたい」と将来を見据えている。

 

ワインのブドウも当初の80本から約5千本に!

豪雪地であるため、今は誘引用の針金だけが頭を出しているブドウ畑の状態

中山間地ではどこも耕作放棄地が広がっており、坂口新田でもそうだったことから、12年前同市の勧めもあって、将来のワイン造りを視野にブドウ造りを始めた。最初は600坪20アールから10数年後に2.7倍の3.5ヘクタールと増やして来た。ブドウも80本から約6千本に増えた。

豪雪地でもあり、ブドウ樹が雪にすっぽりと覆われるので、雪が降る前に棚から降ろす作業も加わり、3月になると誘引線による針金止めを開始。芽が出る5月頃から本格的な手作業が続けられる。

坂口農場ではブドウ造りだけでなく、水田も25ヘクタールのほか、長ネギやサツマイモ、カボチャ、花きなどの野菜・園芸も栽培。ブドウも樽熟成ワインとともに本来のフレッシュワインも造っている。農作業は年間通して水田中心に男性2人でやるのだが、繁忙期は水田やブドウ、野菜・園芸を含めて10人前後でやりくりしている。

 

ワイン銘柄に“雪”冠し、桜咲く頃には第2弾も!

今回初めての樽熟成ワインをPRするパンフレット

後藤代表は「3600本と数量の多いマスカット・ベーリーAが主体のフレッシュワイン『雪のひとかけら』も生産、今回の雪初と雪代もそうだが、銘柄には妙高の“雪”を命名にしているほか、コシヒカリも『雪の恵み米』と名付けている」と話す。

「市の協力でふるさと納税の返礼品にしてもらっている。私どものワインは県内がもとより山形など県外にも出荷しているほか、インターネット販売にも力入れている。まだ正式には決まっていないものの、サクラの咲く頃には第2弾の商品の発売も予定している(栃尾ワイナリーで醸造)」と着実に拡充しているのだ。

 

竜哲樹
昭和25年新潟県上越市吉川区生まれ、新潟県立高田高等学校卒業。昭和48年3月富山大学文理学部卒業(教員免許取得)。元産経新聞社記者、元上越市議会議員。

 

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