【新店舗】築約100年の元理容店を改装、おかゆ専門店&シェアオフィス「米草堂」 空き家再生で地域ににぎわいを

大正時代に建てられた理容店兼住宅を改装しオープンする「米草堂」

新潟市中央区に3月23日、おかゆ専門店・米草堂が開店する。同市が進める「リノベーションスクール」から生まれた初の施設で、大正時代に建てられた理容店兼住宅を改装した。店舗の2階はシェアオフィスとしても運用し、古町エリアの活性化を目指す。

米草堂が開店するのは萬代橋にほど近く、古町と万代の中間となる「花町」という地域。1階では南魚沼産コシヒカリと県産食材を使用したおかゆを提供。シンプルな白粥だけでなく、新潟の郷土料理「のっぺ」やインドネシア料理から着想したものなど、「様々な文化、国籍のルーツをもつ食材や調理法をリミックスしたクラフト粥」をテーマにメニューを展開する。価格は1杯500円から。

試食で提供された「豆乳だしの冷汁粥」「とうもろこし餡のスパイスナッツ粥」「チェコのじゃがいもスープ粥」

2階シェアオフィスの1室

2階はシェアオフィスとして運用。4社が入居可能で、すでに2部屋が埋まっている。また、米草堂を運営するニモウサク株式会社では米由来のバイオマスプラスチック素材も手がけており、その原料やサンプルなども展示している。

店舗となっている建物は、約100年前に建てられた理容店兼住宅をリノベーションした物件。店内の大きな鏡や柱などには当時の面影が残る。ニモウサクの萩野高弘代表取締役は新潟市が進める「リノベーションスクール」の受講生。これは、市が2024年度から実施している取り組みで、古町周辺の空き家などを活用したプロジェクトの実現を図るもの。これまでに38人が参加しており、米草堂は事業化第1号となる。

ニモウサクの萩野高弘代表取締役

荻野代表は米草堂について「近くには住宅もオフィスもあるので、友達のように、気軽に来ることができる場所にしていきたい」と話す。そして、「一つの建物や場所だけだと尻すぼみになってしまうため、エリア全体で盛り上げていきたい。古町には今、私たち以外にも店が開業していて、どんどん盛り上がっている。私たちの姿を見て『自分もやってみたい』と思ってもらえたら嬉しい」と語った。

また、かつて祖父と父がここで理容店を営んでおり、現在はこの物件のオーナーである平野和也さんも「リノベーションの話がなければ取り壊すつもりだった。この建物が残ることはとても嬉しい」と話す。

新潟市の中原八一市長

関係者向けのお披露目会の様子

12日には関係者向けのお披露目会が開催され、施設の見学やおかゆの試食が行われた。

新潟市の中原八一市長は「ここは万代と古町の中間で、歴史と情緒のあるエリア。米草堂がオープンし、町がさらに魅力的に発展していくことを期待している。これからの新潟の街の未来をつくるのは、荻野氏のように熱意と行動力を持って、新たな挑戦で街をリノベーションする方々だと考えている。市としても、こういった取り組みをしっかりと後押ししていきたい」と話した。

米草堂は23日に開店。営業時間は平日11時30分から14時30分。土日祝と夜は不定期営業となる。席数は約21席。

ニモウサクが手がける米由来の素材のサンプル

試食会で提供された「豆乳だしの冷汁粥」

 

【グーグルマップ 米草堂】

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