【記者ノート】3月31日で68年の歴史に幕を閉じる新潟労災病院、機能移転進む 上越地域の医療再編へ

上越北地域、直江津地区の中核総合病院である新潟労災病院は、この31日で68年の歴史に幕を閉じる

新潟労災病院が68年に渡る歴史に幕を閉じる

1958年5月、新潟県上越市北地域である直江津地区に総合病院として新潟労災病院(運営主体・労働者健康安全機構)がスタートした。それから68年に渡って主に脊髄脊椎損傷等の救命救急や急性期の治療、リハビリテーション医療を担ってきた勤労者のための中核病院としての役割を果たして来た。

しかし、近年は医師不足と相俟って、病床数も減少に至り、地域住民からは存続を求める要望が数多く出されたものの、3月末の閉院が余儀なくされた。この間、同病院の閉院に伴う医療機能は、上越市内6病院に移行されている。

 

急性期医療は県立中央病院及び上越総合病院へ

具体的な医療機能の移行先は既に移行しつつあり、急性期の整形外科や脳神経外科などは主に県立中央病院とJA県厚生連上越総合病院に、回復期のリハビリテーション科などは上越地域医療センター病院や県立柿崎病院、国立病院機構さいがた医療センターなどが担い、透析は上越総合病院が行っている。

中でも、歯科口腔外科と回復期リハビリテーション機能の一部を受け入れる上越地域医療センター病院については、歯科口腔外科は取り敢えず福祉交流プラザ内を改修し設置する予定。

なお、懸案の現在地での同病院の建て替えについて、新年度策定予定の基本計画を踏まえ、その後基本設計・実施設計を経て早くても完成は30年度以降になる見込み。その際、病床数197床から150程度まで減少する検討も併せて進められることになる。

 

人口減少や高齢化著しい上越地域の医療再編

上越地域医療再編で、新たな中核病院となる県立中央病院

県が主導する中期上越地域医療再編については、高度急性期医療を担う新中核病院に県立中央病院、そして高齢者救急など地域ケアシステムを支える新たな病院(地ケア病院)にはJA県厚生連上越総合病院とする方針が明らかになった。早ければ28年度からの運営を目指す予定である。

なお、上越地域の医療再編は、上越、糸魚川、妙高の3市における再編であり、特に県内の中でも人口減少や高齢化が著しい上越地域を先行的に進められているもので、今後更なる検討が行われ結論に至りたいとしている。また県立柿崎病院や県立妙高病院に関しては、病床数の縮小議論も合わせて行われる予定。

 

竜哲樹

昭和25年新潟県上越市吉川区生まれ、新潟県立高田高等学校卒業。昭和48年3月富山大学文理学部卒業(教員免許取得)。元産経新聞社記者、元上越市議会議員。

 

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