新潟県新発田市に「キネス本田」がオープン 閉校となった小学校を活用した市営シェアオフィス

キネス本田(2026年3月27日撮影)

新潟県新発田市に3月27日、閉校となった小学校を活用したシェアオフィス「キネス本田」がオープンした。約25室を備え、すでに高機能キノコの栽培を目指す企業などが入居している。

キネス本田は、2021年3月に閉校した旧市立本田小学校を改修した施設。閉校した小学校を活用した同市のシェアオフィスとしては2022年10月にオープンした「キネス天王」(旧市立天王小学校を改修)に続き2例目で、キネス天王で培われた研究成果を事業化やビジネス創出につなげる「実証の場」としても位置づけられている。

敷地面積は1万2,302平方メートル、建築面積は1,924平方メートル、延床面積は3,880平方メートル。施設は3階建て。元教室の壁や床を補修し、電子錠を設置するなどオフィスとして改装した。約25室が設けられており、部屋ごとに広さや使用料はそれぞれ異なるが、光熱水費込みで1室月額5万円前後から。スタートアップ向けに安価でコンパクトなブースも用意している。

キネス本田にはすでに、血糖値上昇を抑制する効果が期待できるキクラゲなどの栽培を目指す高機能キノコ栽培事業コンソーシアム、LED照明を使ったイチゴの通年栽培を行う株式会社新発田ファーム、スマート農業の推進を図るバイエルクロップサイエンス株式会社や株式会社冨山などの入居が決まっている。

27日に開催された式典の様子

新発田市の二階堂馨市長

27日に開催された開所式典には関係者など約80人が参加したほか、周辺住民や地域の子どもたちも施設を見学した。

新発田市の二階堂馨市長は挨拶のなかで「旧本田小学校は長きにわたって地元の子どもたちの笑顔を育んできたが、学校統合によって閉校した。5年の時を経て、こうして新しい産業の拠点として再生されたことを大変嬉しく思っている」と話した。

そして「キネス天王には研究所という性質があるが、キネス本田は実証実験の場。天王で作った卵を本田で孵化させ、新発田や日本の産業へと羽ばたかせる大事な拠点になる」と期待を語った。

キネス本田高機能キノコ栽培事業コンソーシアムの若桑茂氏。同コンソーシアムでは、血糖値の上昇を抑制する効果が期待できるキクラゲや、認知症予防などへの効果が期待されているタモギタケなどを研究している

新発田ファームのイチゴ。今年夏にはキネス本田で育てたイチゴを出荷することを目指すという

キネス本田内に展示された冨山のブース。農業用ドローンの教習や自動運転のトラクターのデモンストレーションなど、スマート農業の紹介と体験、学習ができるようにする

 

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キネス本田 webサイト

 

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