【異文化交流】アフリカの今を長岡で学ぶ 長岡でアフリカ支援と文化発信イベント ケニア支援の最前線を佐藤南帆さんが報告

アフリカへの理解を深めるイベント「アフリカンフェスタ!inながおか2026」が2026年5月31日、アオーレ長岡で開催された。映画上映や音楽ライブ、バザール、トークイベントなど多彩な催しが行われ、来場者はアフリカの文化や社会課題について理解を深めた。

同イベントは今年で12回目。主催者の一人で、映画監督でもある小林茂さん(71)が、1994年にアフリカを訪れたことをきっかけに、「アフリカのことをもっと多くの人に知ってもらいたい」との思いから始まった。現在のような形になったのは2019年頃。小林さんは「意外と県内にアフリカ出身の方がたくさんいて、彼ら同士の交流の場になっている」と話す。

会場のアオーレホワイエには、雑貨や食品などを扱うブースが並び、多くの来場者でにぎわった。西アフリカ・トーゴ出身で、新潟市内でパン店を営むコクビさん(40代)も出店者の一人。来日して6年目になるといい、「新潟の人は優しい」と笑顔を見せた。コクビさんは午後に行われたトークイベント「しゃべり場 なぜここにアフリカ人!?」にも登壇。アフリカから見た日本や新潟の印象について語り、来場者との交流を深めた。

また、今年で2回目の来場となる相澤陽和(ひより)さん(29)は、「昨年からいろいろな外国の文化に触れる機会が増えた」といい、「いろんな文化の食事に触れるのが楽しい」と話していた。

同日午後1時30分からは、国際NGOモヨ・チルドレン・センターによる活動報告会「アフリカの路上に生きる子どもたち~置き去りにされた孤独、それでも今日を生きる~」が開かれた。

報告したのは、同センターの佐藤南帆代表。ケニアで出会ったストリートチルドレンの少年とその家族の事例を紹介しながら、現地の子どもたちが置かれている現状や支援活動について説明した。

モヨ・チルドレン・センターでは、児童養護施設の運営をはじめ、教育支援や給食支援、薬物依存からの更生支援などに取り組んでいる。一方で、現地では物価上昇や失業、治安悪化などの課題も多く、支援活動は容易ではないという。

佐藤代表は、「私自身、衣食住に困ることなく生活をしてきて、生きてきた環境が違うから、どういう言葉をかけてあげていいのだろうか、難しいな、と思いながら活動をしている」と語り、支援する側が抱える葛藤についても率直な思いを明かした。

会場ではこのほか、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏を描いた映画『インビクタス/負けざる者たち』の上映や、アフリカの伝統楽器を用いたサカキマンゴーさんのライブも実施された。子ども向けワークショップも行われ、家族連れの姿も多く見られた。

アフリカの文化や音楽に親しみながら、現地の社会課題や国際協力について考える機会となった今回のフェスタ。参加者は遠い国の出来事を身近な問題として捉え、多文化共生や支援のあり方について理解を深めていた。

こんな記事も