【記者ノート】NPO法人「越後まほろば倶楽部」が謙信公生誕500年どう迎えるかを模索する中、景観の先進地・安曇野に学ぶ

参加者全員で大王わさび園で記念撮影

『師弟の路』ルート開拓や春日山特産ソバ畑オーナー、孫市山砦跡ヤマザクラ、ヤマモミジ植林(謙信公時代の里山復元)などの“景観”へ

戦国の上杉謙信公の春日山地域の地元で、謙信公を活かした地域の活性化を目指すNPO法人「越後まほろば倶楽部」(志賀茂理事長)は、令和5年に結成以来春日山地域の“宝”の掘り起こしはじめ、その活動のPRために県内外から誘客などに取り組んで来た。

特に春日山の本丸へのルートだけでなく、もう一つの妙照寺跡・古道『師弟の路』などの「新しい観光ルート」の開拓整備を進めて来た。そうした活動の中で、更に大手道入口周辺の『そば畑(栽培)オーナー制度』実施や、孫市山砦跡での里山復元へ向けた『春日山をヤマザクラとヤマモミジの名所へー=苗木オーナーも』などの整備計画(プロジェクト)などにも取組んでいる。謙信公の往時には、春日山城全体で武将達のためのそばづくりや謙信公の財政を支えた青苧畑づくりが行われていたと言うからだ。

いわさきちひろ美術館は、山の稜線と建物の屋根の角度を合わせている

安曇野市は景観づくりガイドライン基づき、山のの稜線に合わせ、自然環境(シチュエーション)そのまま活かした建物や公園、美術館づくり

なお、孫市山砦跡などをヤマザクラやヤマモミジの名所にしようというのはまさに、「謙信公時代の里山復元」であり、謙信公往時の“新たな(里山)景観”を目指すことである。そこで、同まほろば倶楽部の有志達が、そのままマネをしようということではないが、敢えて「景観の先進地」である隣県の長野県安曇野市の景観の取組みが参考に出来ないものだろうかと23日研修として訪れてみた。

この日訪れたのは「いわさきちひろ美術館」や「大王わさび園」、「国営アルプスあずみの公園」、「碌山美術館」などではあったが、一つ一つの訪問先については言及しないが、全体を通して学んだことは、①美術館では山の稜線と建物の屋根の角度が合わせた②自然環境(シチュエーション)をそのまま生かした公園づくりやわさび園づくり、彫刻美術館外観などに大変感動した。というのも、安曇野市景観計画には「まちづくりの目標である『山岳と田園の育むよさを大切にし、暮らしやすさをみんなで共有・継承できるまち』を実現するために、景観づくりの視点から…」と定められている通りだ。

安曇野に多く学び、春日山にも新たな景観による魅力を創り、盛り上げていこう

一緒に参加した同倶楽部の顧問である元上越博物館・館長である小林新治さん(95)は「安曇野は北アルプスの壮大な絶景を持ち、清らかな湧き水にも恵まれ水の量も豊富なところ。また、安曇野の名を全国に広めるきっかけにもなったのが、作家の臼井吉見の6500㌻にも及ぶ大河小説『安曇野』だ。

この大作は新宿中村屋を創業した相馬愛蔵・黒光夫妻や彫刻家の荻原守衛(碌山)ら、信州・安曇野にゆかりのある人達の生き様と葛藤を描いた。安曇野はロマン溢れる大地である。私達の春日山地域も謙信はじめ歴史ロマン溢れる地でもあることから、謙信公生誕500年をあと4年で迎えることから、景観など新たな魅力を創りながら、皆で春日山を盛上げていきたい」と話していた。

「アルプスあずみの公園」

竜 哲樹(にいがた経済新聞ライター)

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