【記者ノート】直江津‐関山間県内初の鉄道として、1886年8月に開通し140周年記念し、8日を中心に『開業140周年記念号』運行など様々なイベント

「直江津‐関山間鉄道開業140周年記念号」が運行

直江津『新潟県鉄道発祥の地』として誇り高く

1886年(明治19年)8月15日に直江津(上越市)-関山(妙高市)間(29.4㌔)に新潟県初の鉄道が開通した。その後も直江津に車両基地も置かれるなど「鉄道の街」として発展してきた。今は三セクのえちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン・日本海ひすいライン)として営業運転が行われている。直江津地域では「新潟県鉄道発祥の地」としての誇りも高く、8日を中心に様々なイベントが開催された。

“鉄道レガシー”が残る直江津駅周辺を巡るツアーや、トキめき鉄道の平井隆志社長や小菅淳一市長、東日本鉄道OB会の牛木幸一直江津支部長らによる「鉄道発祥のまち、その先の未来へ!」をテーマにしたパネルディスカッション、そして駅前のトキめき鉄道社屋の外壁には『新潟県鉄道発祥の地なおえつ』の名称も掲げられたほか、「直江津‐関山間開業140周年記念号」も運行されるなどした。140周年記念乗車券・入場券セットも発売されたほか、「駅弁フェア」も実施された。また、11日には別の団体の鉄道友の会新潟支部でも、直江津‐関山間の貸し切り列車を運行する(定員18歳以上30名、運賃無料、直江津駅の鉄道遺産なども見学)。

当初東京‐京都を結ぶ鉄道を中山道沿いとの計画で鉄道資材運び入れる港として、北前船で栄える直江津が鉄道建設の地に選ばれた

なぜ、明治のはじめ全国に先駆けて直江津に鉄道を創ったのか?当時政府は東京と京都を結ぶ鉄道を中山道沿いに建設する計画で、その際海外から輸入した鉄道資材を運び入れる港として、北前船の寄港地でもあった直江津が選ばれたとのことである。

その後幹線は東海道線へ変更されたものの、直江津‐関山間だけは建設はそのまま続行された。なお、1869年(明治2年)政府が東京‐京都間の鉄道計画を決定、1870年には上越市出身の前島密翁が日本の鉄道建設の見積もりを記した「鉄道憶測」を政府に提出した。

記念号に乗車した人達も「とても楽しい」

「直江津‐関山間開業140周年記念号」が午後1時頃、竹内幸一直江津駅長の『出発進行』の合図で直江津駅を出発し、関山駅を目指した。一部の区間は当時を思わせるスピード(時速約30㌔)で運転するほか、二本木駅でも停車(スイッチバック)。車内では東日本OB会の牛木幸一支部長が「開業当時のことも混ぜながら、過去の歴史も分かりやすくお話したい」と意気込んだ。

また約50人が乗車した記念号に富山市からやって来た奥田智樹さん(31)は「この車両は富山県を走るあいの風とやま鉄道が使っていた車両でもあり、開業140周年の意義も込めて参加したが、楽しみだ」と語っていた。乗車した人達もあちこちで記念号にカメラを向けていた。

15日に「人力車体験乗車」(自由通路)や手作りホルダーのワークショップ(3・4番自習室)

なお、15日にもこの日と同じように「駅弁フェア」も行い、直江津だけでなく県内主要駅の駅弁を販売するほか、
15日には直江津自由通路に地元の高校生車夫による「人力車体験乗車」イベントや好きな駅が選べる「手作りホルダー」のワークショップなども開催される。

直江津駅北口のえちごトキめき鉄道外壁に「新潟県鉄道発祥の地なおえつ」の文字が描かれた

竜哲樹(にいがた経済新聞ライター)

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