408年超の歴史繋いで 長岡城の鬼門除け 観光院稲荷観照神社で秋季例祭 (新潟県長岡市)

少子高齢化や人口減少に伴い、全国各地で地域の神社を支える氏子や担い手の減少が進んでいる。祭礼や神事の継続が難しくなる中、地域の歴史や文化を伝え、人々のよりどころとなってきた神社をいかに次世代へ引き継ぐかが課題となっている。

長岡城の鬼門除けとして祀られたとされる新潟県長岡市の観光院稲荷観照神社では2026年9月23日、恒例の秋季例祭が開かれた。同神社は1618年、牧野駿河守忠成が長岡城の鬼門除けとして祀ったことが由来とされる。長岡市内でも最古級の稲荷神社の一つで、以来約400年にわたり、鬼門除けや厄除け、五穀豊穣、縁結び、子孫繁栄などを願う地域の信仰を集めてきた。晴天の下、旧観光院町内会や奉賛会、柏友会の有志ら8人が参列し、地域の安寧と発展を願った。午前11時ごろから旧観光院町周辺を回り、午後1時ごろから神社で神事を執り行った。祭主は、蒼紫神社の永井康之宮司(61)である。神事の後には直会(なおらい)を通し、参加者同士の交流が深まった。

今年は、伊勢神宮から分祀されたとされる奥の院の屋根の補修を終えてから初めての例祭となった。祭礼では、かつての地域の祭りを振り返り、子どものころの思い出を語る参加者の姿も見られた。拝殿では、初代長岡市長の謹書や野本互尊翁の書額なども公開され、参拝者が神社に残る歴史に触れた。

一方で、地域の人口減少や高齢化を背景に、祭礼を支える担い手の確保は課題となっている。同神社奉賛会の渡邉敏雄会長(73)は「神社にかつての賑わいを取り戻したい。(神社を)守ってくれる人を少しずつ増やしていきたい」と話している。

約400年にわたり地域に受け継がれてきた神社と祭礼。地域の姿が時代とともに変化する中、先人から受け継いだ歴史を守り、次の世代へ伝えていく取り組みが続いている。

(写真・文) 北条隆士

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