工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」が今年も開幕! 過去最多158カ所が参加


新潟県燕市と三条市を中心としたオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」が10月1日に開幕した。県央地域の企業や飲食店、道の駅など、過去最多となる158カ所が参加する。開催期間は10月4日まで。

「工場の祭典」は2013年に始まったイベント。金属加工関連の企業が多く集まる燕市・三条市とその周辺市町村の企業が出展し、「ものづくり」の現場を公開することで、製品の価値や地域、仕事の魅力などを発信する。前回2025年は県内外から6万人以上が来場し、同地域の一大イベントとなっている。

今回は公式バスツアーを昨年の27本から40本に増やしたほか、新たな試みとして「工場の御朱印帳」(デジタルスタンプラリー)を導入。開催期間中、参加工場でQRコードを読み取るとデジタルスタンプがもらえ、一定数集めると景品に応募できる。スタンプは工場ごとに異なるデザインで、来場者がより多くの工場を巡るきっかけをつくると同時に、来場者の動きのデータを集めて次年度以降の企画や改善につなげるという。

実行委員長を務める燕物産の捧開維専務取締役

工場の祭典2026、開会式

10月1日午前、開会式が燕市の洋食器メーカー・燕物産株式会社で行われ、毎年恒例の「開け、工場!」の掛け声とともに4日間の祭典が開幕した。また、今年は地域に開幕を告げる合図として、燕三条の4カ所で花火を打ち上げた。

今回のテーマは「人が、ひらく。」。実行委員長を務める燕物産の捧開維専務取締役は開会式のあいさつで「製品を作ることも、技術を磨くことも、すべて人で成り立っているので、改めて『人』という言葉をテーマに掲げた」と説明した。

「守るべきものは工場の祭典というイベントではなく、この地域の日常。工場の音が響き、職人の手によって製品が作られていくこの日常は、決して当たり前に続くものではない。工場の祭典は、この地域の風景を10年後にも繋いでいくための大きな一歩。来場者にはぜひ、製品や技術だけでなく、それを作り出す人々にも注目してほしい。また、参加企業もここで生まれる出会いを大切にしてほしい」と語った。

燕物産で洋食器の研磨を体験する三条市の滝沢亮市長と燕市の佐野大輔市長

三条市の滝沢亮市長は「イベントの意義を地域に伝え、年々規模を拡大していくことは簡単なことではない。工場の祭典は燕三条と県央地域の誇り。『人が、ひらく。』というテーマ通り、この4日間、地域で働く人たちの息遣いを多くの来場者に感じてもらいたい」と期待を込めた。

燕市の佐野大輔市長は「燕物産は燕市の洋食器発祥の会社。そのような場で開会できることを嬉しく思う。また、AIやデジタルが発展しても、ものづくりには人が関わっている。工場の祭典も、人と人が繋がるからこそ『また来たい』と思ってもらえる。この4日間を通じ、人の繋がりが生まれることを願っている」と話した。

国内生産される金属洋食器のほとんどは燕市で作られており、燕物産のこのプレス工程の工場でも、月に約13万本もの洋食器を形成しているという

燕物産、研磨工程の工場内の様子

期間中は燕物産など6社で、工場と学生が協働で制作したアート作品も展示している

 

【関連リンク】

工場の祭典 公式サイト

 

【関連記事】

燕三条工場の祭典、通年でのツアーを提案 修学旅行や企業研修を主なターゲットに

燕三条 工場の祭典、「ジャパン・ツーリズム・アワード」の観光庁長官賞を受賞

 

こんな記事も