全国優良経営体表彰、新潟県が都道府県別で最多の6経営体 2社が農林水産大臣賞

農林水産省と全国担い手育成総合支援協議会は10月7日、2026年度の全国優良経営体表彰の受賞者38経営体を発表した。新潟県からは6経営体が選ばれ、受賞者一覧によると都道府県別で最も多い。最高賞の農林水産大臣賞は、有限会社アシスト二十一(新発田市)と株式会社関農園(南魚沼市)の2社が受賞した。

この表彰は、意欲と能力のある農業者の経営発展を後押ししようと1986年から続いているもので、農業経営の改善や地域農業の振興に優れた功績を挙げた農業者を表彰している。今年度は経営改善、技術革新、付加価値創造、地域創生、働き方改革、担い手づくりの6部門で、農林水産大臣賞に9経営体、経営局長賞に11経営体、全国担い手育成総合支援協議会会長賞に18経営体が選ばれた。

技術革新部門で大臣賞を受けたアシスト二十一(木村清隆代表)は、乾田直播栽培への転換や畦抜きによる農地の大区画化、機械化一貫体系の構築を進め、大幅な省力化やコストの低減と、急速な農地の集積への対応を両立させた。衛星データを使った栽培管理システムや営農支援アプリなどのスマート農業技術も積極的に取り入れ、集めたデータを従業員と共有して効率的な経営管理につなげている。主食用米のほかに稲発酵粗飼料(稲WCS)やデントコーン、その裏作のイタリアンライグラスも栽培し、稲作だけに頼らない生産体系を築いたことも評価された。

付加価値創造部門で大臣賞を受けた関農園(関智晴代表)は、自家採種した農薬不使用の種もみを育て、自家製の有機肥料を人の手で細かく施すなど、こだわりの栽培方法で高品質で良食味の米を安定して生産している。販売はふるさと納税と自社のオンラインショップ、直売所だけに絞り、そこでしか買えない希少価値を生み出して、富裕層に向けたブランド力を高めてきた。塩むすびや玄米コーヒーも味わえる直売所は、外壁に地元産の杉を使い、周りの水田と調和した店づくりで、米のおいしさや地域の魅力を感じられる場になっているという。

このほか県内からは、株式会社佐渡相田ライスファーミング(佐渡市、地域創生部門)と有限会社百笑会(長岡市、働き方改革部門)が経営局長賞を受けた。働き方改革部門の受賞は、全国で百笑会だけだった。全国担い手育成総合支援協議会会長賞は、有限会社白根グレープガーデン(新潟市、経営改善部門〈法人経営体〉)と株式会社田村農産(柏崎市、担い手づくり部門)の2社だった。

【関連リンク】
農林水産省 令和8年度全国優良経営体表彰受賞者の発表について

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