人が行き交う登り窯「葡萄窯」〜村上市蒲萄【村上新聞】

参加者らが手分けして作品を窯出し

村上市蒲萄の登り窯「葡萄窯」で8月24日、焼き上がった陶芸作品の窯出しが行われた。葡萄窯は、同集落の菅原典憲さんが、千葉県在住の陶芸家・金井伸弥さんらと2008年に完成させたもの。金井さんが主宰する陶芸教室の生徒をはじめ、村上市で陶芸教室を主宰している羽鳥律子さんの生徒や県内外の愛好家らが、毎年足繁く通う交流の拠点だ。

登り窯「葡萄窯」

土と炎でつくられる作品

個性的な作品がずらりと並んだ

「土と炎」に人の手が加わって

火入れから窯出しまでに要する日数は10日間ほど。窯を訪れた愛好家らはその間、棚田が広がり小川が流れる蒲萄集落の散策のみならず、村上市周辺のロケーションや食文化、様々な体験を満喫。窯は作品を産み出すだけでなく、交流人口拡大にも一役買っている様相だ。

美しい棚田が広がる蒲萄集落

窯出し当日は、金井さんの生徒らをはじめ、村上市内外から約40人が集まり、焼き上がった作品の出来栄えに胸を躍らせながら窯出しを開始。作品の運搬はもちろん、昼食の準備も協力して行うなど、参加者らは“合宿”さながらに楽しんでいる。

食事の用意も手分けする様子は合宿さながら

「窯」を拠り所に体験と環境で交流

千葉県から訪れた最高齢参加者、林歌子さん(91)は「立ち上げのころに2回訪れて、直近は3年連続で参加。出発前は“10日は長いな〜”と思って出掛けてくる」とし「でも、合宿のような気持ちで過ごすので、10日はあっという間。普段味わうことができないことだらけで、とても楽しいです」と笑顔で話していた。

窯出し後は、窯の10周年を記念したモニュメントを除幕。参加者一人ひとりが焼いたプレートをモザイク状に配置した手作り作品。まだ空白の裏面は、20周年を迎えた時に再び飾り付けられる予定だ。

10周年を記念したモニュメントが除幕された

村上新聞2019年9月1日号

村上新聞