新潟県十日町市のホップ農家・山家悠平さんが株式会社醸燻酒類研究所(新潟県十日町市)と組み、クラフトビールを開発

株式会社醸燻酒類研究所の岩田貴之代表取締役(左)と、十日町市議会議員でホップ農家の山家悠平さん

新潟県十日町市の市議会議員でホップ農家の山家悠平さんは、クラフトビール開発と居酒屋を展開する株式会社醸燻酒類研究所(新潟県十日町市)と組み、クラフトビール「真・生命の泉十日町フレッシュホップバージョン」を開発した。

山家さんが2018年から栽培している十日町市の畑(約10アール)のホップを今年の夏休みに子どもたちが奉仕活動で収穫。それを含めた3,600グラムのホップを使用し、同研究所のタンクに9月5日に300リットルを仕込んだ。醸造期間は約1か月で、275リットルができ上がった。

山家さんは2017年にホップの現地研修のために1年半の間、アメリカに留学経験があるなど本格的な知識がある。以前からビール造りを希望していた山家さんと、知人である同研究所の岩田貴之代表取締役とコラボレーションし、今回の開発に至った。

山家さんによると、通常のビールに使用される乾燥ホップとは違い、十日町市産のホップは乾燥していないため、でき上がりのビールもホップの青々しいフレッシュな香りが強くなるという特徴があるという。また、十日町市は昔からホップ栽培が盛んで、以前、国内大手ビールメーカーのホップ畑もあったという。

完成したクラフトビールは、十日町市内にある同研究所運営の居酒屋「ジョークン」で飲むことができるほか、市内の酒販店3店舗や市内の土産屋で500ミリリットル入りのペットボトル(1本900円)で販売される。

一方、同じホップを使用した苦みのあるクラフトサイダー「ニガイゼホップサイダー」も開発した。サイダーは市内の土産店で1本300円(ホップ付きは350円)で販売される。10月末からはクラウドファンディングサイト「きびだんご」でクラフトサイダーを返礼品に、次の商品であるホップのジェラートの開発資金を集めるという。

山家さんは「来年は酸っぱい味のサワービールを出すなど面白いことをしたい」と話していた。

クラフトビール(左)、クラフトサイダー(中央)、十日町市産ホップ(右)

(文・梅川康輝)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓