国宝屏風複製2作品も 村上市で町屋の屏風まつり開幕

デジタル技術駆使しDNPが特別展

 村上市の旧町人町で15日に開幕した「町屋の屏風まつり」。多くの観光客が訪れる中、大日本印刷(DNP)がデジタル技術を駆使して複製した国宝の屏風2作品を町屋2カ所で特別展示。滅多に見ることができない江戸初期の天才絵師が描いた屏風に注目が集まっている。

 京都には祇園祭の時に旧家や老舗に伝わる美術品、調度品などを飾り公開する風習があり、同様の風習が村上市にもあり「町屋の屏風まつり」が開催されていることから、DNPが2作品を展示することとなった。

 一つは、鍛冶町の村上市コミュニティデイホームに展示。岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屏風 舟木本」で、左隻には徳川家の象徴「元離宮二条城」、右隻に豊臣家の象徴「方広寺大仏殿」を対比的に配置させ、その間に洛中、洛東の街並みが広がっている。

 もう一つは、大町の益甚酒店に展示。俵屋宗達筆の国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」で、宗達の国宝に指定されている3作品のうちの1つで「源氏物語」第14帖「関屋」の一場面を極彩色のやまと絵の技法を使って描いている。

 DNPマーケティング本部京都文化遺産グループの桐谷修リーダーは「これら伝匠美は、当社が文化財の保存と公開の両立を目的に開発した高精細複製で、デジタル技術と伝統工芸の技を融合させることで精緻な再現性と耐久性を実現した」と解説。

 益甚に訪れた40代の女性は「再現された国宝の美術品を見ることができ感激しています」と話していた。

 伝匠美2作品の展示は23日まで。

益甚酒店に展示された「源氏物語関屋澪標図屏風」

「洛中洛外図屏風」を解説するDNPの桐谷さん

 

村上新聞2019年9月22日号

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