開志専門職大学(新潟市中央区)の大学説明会が新潟市内で開催

紫竹山キャンパス(開志専門職大学サイトより)

「社会を生き抜く力」が身に付く県内唯一の専門職大学

2020年4月に開学する新潟県内で唯一の専門職大学「開志専門職大学」(新潟市中央区)の大学説明会が新潟市内で行われ、受験を控えた親子連れが参加した。

専門職大学は2019年4月に始まった新しい大学制度。既存の大学は、研究に重きを置き、教養を身につけたりする教育機関だが、専門職大学は将来、産業をリードできる人を育成するために産業界と連携しながら理論にもとづく実践力と創造力を養う大学。大学の良さ(教養)と専門学校(専門技術)のよさをあわせ持ちながら、仕事に役立つ高度な知識と技術を身につけられる。初年度となる2019年度は全国で2校が開学したほか、2020年度には開志専門職大学を含む7校が開学する予定だ。

説明会や資料などによると、開志専門職大学は、学校法人新潟総合学院の運営で2学部ある。起業家、経営者、事業承継者、企画業務担当者などの経営のプロフェッショナルを育てる「事業創造学部」では、経済学、経営学、商学、マーケティングの最先端ビジネスを学ぶ。AI、IoT、ロボット、ゲーム、アプリ開発者などICT業界のプロフェッショナルを育てる「情報学部」では、情報学、情報通信工学、統計科学の最先端技術を学ぶ。ちなみに専門職大学で2学部あるのは開志専門職大学だけという。

専任教員は37名で、このうち半数近い17名が産業界で豊富な経験をもつ実務家教員。また、全国的にも名の知られる起業人、職業人60名以上が特別講師として講義を行うという。

「クラウドファンディング」「クラウドソーシング」「ビジネスコンテスト」「海外ビジネス武者修行」という“同学校オリジナル”の4プログラムを軸に「社会を生き抜く力」を習得する。また新潟、東京、神奈川、大阪など70社以上の企業で、600時間の企業内実習(インターンシップ)を行うという(インターンシップの時間は私立大学で100時間程度、都内専門学校の平均で299時間)。このほか、英会話スクール「QQ English」のオンライン英会話レッスンやフィリピン・セブ島留学などTOEIC700点以上を目指せる環境がある。

米山キャンパス。新潟駅からすぐ近くにある

説明会の冒頭、あいさつに立った北畑隆生学長は、過去50年の日本の主要産業や所要企業の変遷を紹介しつつ、「人生100年時代といわれるようになり、高校生の皆さんは、50、60年職業人として生きていかなければならない。しかし、60年成長し続ける産業や企業はおそらくない。公務員も行政改革の中でこれから大変なうえ、AIが進出してくる。安定した会社、職業という考えは持たないほうがいい」と語った。

そのうえで、「いま成長産業は何か、安定した職業は何かと探すよりも、どんな時代になっても自分には生きていくための武器がある。専門的な技術、技能があり、それを応用して新しい分野で展開していける能力だ。そんな能力を身につければ、これからの50、60年の変化を生き抜く力が備わると思う。この生き抜く力を育てるのが専門職大学」と語っていた。

北畑隆生学長。兵庫県の出身。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省し、経済産業事務次官を務めた。元三田学園中学校・高等学校校長でもある。現在は、公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会(JNB)特別顧問、神戸製鋼所社外取締役、丸紅社外取締役などを務める。

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