新潟大学とNTT東日本が、AIによる果樹野菜の外観品質検査で連携

ル・レクチェの栽培・出荷作業の生産性向上に向けた研究から開始

11日、新潟大学とNTT東日本が、AIを活用した果樹野菜の外観品質検査における共同研究を開始すると発表した。

共同研究では、農業の生産性向上を目指した研究に取り組む新潟大学のビックデータアクティベーション研究センターが、NTT東日本が保有する「スマートイノベーションラボ」を活用し、果樹野菜の外観検査における画像処理に適したAIの学習モデル確率、現場へのAIシステム実装の推進などを行っていく。

スマートイノベーションラボは、NTT東日本が各地に保有する通信ビルやデータセンターを使うことで実現できる、閉域のエッジコンピューティング環境。通信ビルやデータセンターにサーバーやストレージなどの装置を配置することで、クラウドサービスを使ったネットワークと比べて、低遅延かつセキュアな通信が可能となる。

またスマートイノベーションラボには、NTTグループのAI関連技術「corevo®」の学習高速化技術などのサーバ環境も配備。NTT東日本ではかねてより、このスマートイノベーションラボの環境を活用した社会課題解決に向け、パートナーとなる企業や大学などを募集していた。

スマートイノベーションラボのイメージ(報道資料より)

ビックデータアクティベーション研究センターは、医学、工学、農学、理学などの各研究分野に蓄積されている大規模データから、新たな知識を創発することを目的に設置された研究機関。センターでは、ICTを導入した高齢農家の農作業の軽減・効率化も研究課題としてあげており、今回のNTT東日本との連携では、まずル・レクチェの品質確認や出荷規格判定に適したAI外観品質評価システムの構築、およびその社会実装に向けた共同研究を行う計画だ。

ル・レクチェは、病原菌や外部の衝撃による外観劣化が出荷や等級判定に大きく影響するが、現在は目視でこれらの検査や確認を行っている。この作業負担と、判定における個人差が生じることが、栽培・出荷における課題に挙げられている。