新潟市内で新型コロナ感染を確認、詳細について市が会見


会見を行う新潟市長の中原八一氏

新潟市内で新型コロナウイルス感染の1例目を確認したとして、新潟市は29日、記者会見を開き詳細を伝えた。

市の報告によれば、感染者は、東京在住で、60代無職の日本人男性であり、海外渡航歴はない。

男性は2月中旬から、母親の介護のため新潟市に帰省する中で発症。具体的には2月15日、母親の介護のため新潟市の実家に帰省。25日に37.5℃以上の発熱と咳の症状が出て、26日に市内の医療機関を受診。28日には発熱に加え、倦怠感や食欲低下がみられたため、同じ医療機関を再受診。この医療機関から保健所に相談があり、帰国者・接触者外来を有する別の医療機関が検体を採取して自宅待機を指示。新潟市衛生環境研究所にて検体を検査したところ、29日午前9時に陽性と判明した。

市では現在、この男性が利用した公共交通機関や不特定多数の人が集まる場所へ足を運んだかといった男性の行動歴や、母親や男性の診察医・通院した医療機関を含めた濃厚接触者について、現在調査中だという。

男性から相談を受けた保健所は、診察医の判断を受けてPCR検査を実施。37.5℃以上の発熱が4,5日続き、呼吸困難の症状こそないものの感染が確認された地域から来たといった総合的な判断に基づき、検査を実施したと説明した。また、現時点で濃厚接触者とみられる男性の母親についてはPCR検査を行い、明日ころまでには結果が出る見通しだ。

男性は現在、母親と共に自宅で待機しており、38度台の熱があるものの、肺や呼吸器等に症状はみられず直ちに入院が必要な症状ではないという。ただ、いずれにせよ指定感染症で入院が必要となるため、保健所としては本人の意向を確認するとともに、受け入れ先との調整を行っているという。

現在、男性の居住する区や通院した2つの市内の病院は明かされていない。市としては現状、通院先の病院に関して、閉鎖などはせず消毒などの措置を取る形になるのではないかとの見方を示した。

新潟市長の中原八一氏は「新潟市民の皆さんは引き続き、咳エチケットや手洗いを励行するとともに、人ごみの多い場所を避けるなど、一層注意いただきたい。また、今後、感染した男性の行動歴に関する情報は随時、必要に応じて保健所を通じてお知らせするので、感染の拡大防止にどうかご協力いただきたい」と話した。現状、市としては北海道のように複数のクラスターが出ている状況にはないため、多くの人が集まるような場所への規制などの措置は取る予定はないという。